やっぱり君が一番 うらたぬきside

気を遣ってくれたのかな？

ちょっと目のふちが熱かったけど

気のせい、だよな...

挨拶してくれるんだ...ハハ

あ...吐き気来た

やばっ

咳しすぎて涙出てきた...

は...まだ俺に構うのかよ...

もう、寝ようかな

は...？

おい...聞き間違い、だよな

寝たふりをして、坂田が出て行くのを待つ

...しばらくすると、LINEが来た

わざとらしく「...」なんて使って

コンビニ

...まふ？

ああ...なんだ、そういうこと

俺はそらるさんを見つけて話す

そらるさんの優しさが変に心に染みて

堤防が崩壊した

え...？

思いっきり大きい声で言ってしまった

...まふたちがいるのに

その時だった

そらるさんの口から...

ずっと隠してたけど...

俺も、花を吐き出した

黄色いアネモネ...「嫉妬」

とりあえず...まふは花言葉詳しそうだから、離れて...

めんどくさい...黙ってよ

そうやって...お前らが

さっき吐き出した花を見せつける

汚いとか、バレるとか

そんなものはどうでもよかった

なんだよ...「いらない」って言えよ

そう言って指差してくるのは、僕の足

きっと今のアネモネが、足の力を奪っていたんだ

そろそろ衰弱だな...

まふと坂田の表情が歪む

きっと、理解していないんだ

なら、最後にとびきりの爆弾を落としてやろう

そう言って俺とそらるさんは、コンビニを後にした

本当は、引き留めてくれて嬉しくて

でも、坂田はまふが好きで

もう、俺にはどうしたらいいかわからない