カタリナ
カタリナ
カタリナさんは日に日に 病に蝕まれ
そのうち食事すら ままならない状態になった。
医者から告げられたのは 治療法はなく、余命3ヶ月という 残酷な結果だけで
母さんとリアーナを除いて 誰もがその事態を嘆いた。
そして
美しく、それでいて勇ましい カタリナさんの衰退に
僕は重く苦しんでいた。
ある日、友人だったシゼのお兄様と 病床に訪れた時、
カタリナさんは僕に 詰まり詰まり懇願した。
カタリナ
カタリナ
カタリナ
カタリナ
事態が分かっていない小さな娘を見て
彼女は僕にそう願いを託した。
カタリナさんの「頼む」には 色んな意味があるように感じられて
僕はそれを叶えてあげたいと 思った。
シゼ達を守り、 カタリナさんの意思を継ぐ
それが僕が決意した生き方だった。
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
パラッ
(マーキスが 数枚の紙をシゼに見せる)
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
マーキス
マーキス
シゼ
シゼ
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
追手から逃げ切り 街を出た少女は
誰もいない夜の野原で 自分を照らす月をゆっくりと 見上げた。
冷たい空気が頬に入りつき 白い息が空に溶ける。
月の光はぼんやりと雲に透け、 黒い空にキラキラと光る 水晶のカケラを散りばめ
外に出て初めて見る 自然の美しさに 思わず彼女は涙した。
マーキス
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
シゼ
シゼ
マーキス
マーキス
シゼ
シゼ
シゼ
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
シゼ
シゼ
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
マーキス
シゼ
シゼ
その後
シゼ
シゼ
シゼ
アレン
アーク
アレンとアークが シゼのベッドで眠っている。
シゼ
ボフッ
モゾモゾ…
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
あのー…
シゼ
あの…
お、おはようございます。
ちょっと起きてもらえますか…?
10分くらいで僕の話終わるんで。
シゼ
シゼ
あぁ起きないっ、どうしよう。
ほら…起きないと呪いかけますよっ!
…かけ方知らないけど。
ええい、
こうなったら…
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
シゼ
あ!起きましたね!
おはようございます。
シゼ
ムニッ (シゼが頬をつねる)
シゼ
初めまして、シゼもとい 【志瀬花子】さん。
私は
志瀬さんを転生させた
破壊神です。
今日は
貴方にお話があって参りました。
第10話 おわり