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最近、よく変な夢を見る。
可愛いピンク色の髪、ボブヘアにハーフツインを揺らすその姿はまるで天使の様。
そんな可愛い子が夢の中で何度も何度も 私に語り掛ける。
「ねぇ、こっちにおいで! きっと貴方も気に入るわ!」
夢の中では現実とは違って、
魔法が使えて
不思議な国が沢山ある。
そんな楽しくて可愛い夢はいつも
いつも
いつも
「本当にそのままでいいの?」
ゴッッ
貴方
毎回同じ言葉を聞いた後に目が覚める。
今日はオフィスの椅子から転げ落ちた。
思いっきりぶつけた頭を抑えながら再び椅子に座る。
貴方
今の私は夢とは違ってただの社畜OL。
貴方
誰かも分からない、夢の中の存在。
はぁ、なんて溜息をついて7割程進んだ仕事に目をやる
貴方
しっかりとデータを保存して、PCを閉じる。
貴方
数日ぶりに家に帰る。
少しハイテンションになりつつもオフィスの鍵を閉め外に出る。
ぐぐ、、と伸びをしながら深呼吸をしては少し大きな声を出す。
貴方
1歩、また1歩と家の方向へ進む。
時刻は深夜2時頃、家が徒歩で帰れる距離で助かった。
そう思っていた時だった
脳に響くクラクションの音
その瞬間同時に察した。
貴方
死ぬわこれ
「これで貴方も私と一緒に居られるね!」
視界が歪み意識が遠のくと同時に聞こえる彼女の声
他の人の声なんて聞こえない
聞こえるのはただ1人、彼女の声だけ
「私の世界、貴方も来る?」
貴方
ガスガスの声を発し、そのまま目を閉じた
次に目を覚ますと、知らない天井だった。
貴方
明らかに病院とは違う天井
ただただ困惑していると、扉が開いた
カリーノ
声がした方を向くと、
夢の中で何度も何度も見た彼女が立っていた
貴方