君想ひて朝に咲く

恋華さんとの最後の夜は、

とても長いようで短かった。

鬼舞辻を倒せた事、平和が訪れた事はとても嬉しい事だ。

だけど、私は何より、恋華さん、あなたが大事だった。

どうして、こうなってしまったのだろうか、

あなたと一緒に居たかっただけなのに。

また、何気ないことで笑いあいたかっただけなのに。

眞白

ありがとう、

元気でね、。

私はその後一頻り大泣きした

泣いて

泣いて

そうしたらあっという間に夜になってしまっていた。

あの日と同じように、星が綺麗な夜だった。

目を真っ赤にして見上げた空は

恨めないほど綺麗だった。

まるで、最後を思い出させるかのように。

私の記憶の中の恋華さんは笑顔だらけだった。

この先どんな辛いことがあろうとも。

何があろうと、

あの夜に命を捧げた2人を想い、生きてゆく。

絶対に忘れない、あの日々を。

ーここに記しておこうと思うー

fin

- Completely finished -

T h a n k y o u f o r r e a d i n g.⋆