TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

「淡々と降り積もる記憶の中で。」

#4

数日後。

僕は再び、パン・シヒョクさんに 会社に呼び出され、

言われた言葉は…

𝑃𝐷

ソクジナ、今日から
ダンスレッスンだ。

𝐽𝐼𝑁

っと…ダンス…うげっ…

ダンス…には、嫌な思い出 しかない。

小学校の時には、運動会のダンスで 散々動きを間違え、悪目立ちし、

挙句の果てには、恥ずかしさで 足がよろめき、転びまくって、

家族、親戚の前で 大恥をかいてしまった。

中学校の運動会では、 男女ペアになりダンスを 踊らなければならなかったが、

たくさんの女子に誘われ、 実際に踊ってみると、

上手にエスコートできず、 女子を転ばせてしまい、

結局、残り物になってしまった 僕は、先生と踊ることになり、

両親は、頭を抱えていた。

はぁ…ダンスって… よりによって…はぁ。

𝑃𝐷

どうした?凄く
顔全体を使って
ダイナミックに
嫌だと表現して
いるが、

𝑃𝐷

表情の使い方は、
流石俳優志望と
いえるな。

𝐽𝐼𝑁

…ありがとうございますー

𝑃𝐷

まぁ、どうにか
なるだろう。
どうにかだな。

𝑃𝐷

ㅎㅎㅎㅎㅎㅎ

𝐽𝐼𝑁

…笑い事じゃないですよ

𝑃𝐷

ㅎㅎㅎㅎㅎㅎ

𝑃𝐷

ああ、そういえば、
一か月後に、
オーディションがある。

𝑃𝐷

そのオーディションに
合格できたら、君は
とあるグループの
候補生となれるよ

𝐽𝐼𝑁

…候補生…?

𝑃𝐷

ここだけの話、
もうすぐ、ヒップ
ホップグループを
作るつもりなんだよ

𝐽𝐼𝑁

…そうなんですか?

𝑃𝐷

ああ、この事務所初の
グループをね。

𝑃𝐷

コンセプトは、若者に
共感を与えるような
激しいメッセージ性の
ある、斬新で今までにない
系統のグループだ。

𝐽𝐼𝑁

…斬新…ですか。

𝑃𝐷

ああ、名前は一応、

防弾少年団

𝑃𝐷

で行こうと思う。

𝐽𝐼𝑁

…BTS…っ

あれ?

𝑃𝐷

ん?BTS…?
なんだ?それ?

𝑃𝐷

あ、Ban Tan Sonyeondan
でBTSという事か!?

𝑃𝐷

おお、凄いじゃないか!
流石、現役大学生…
ちょっと待て、BTS…
BTS…BTS…!!!

𝑃𝐷

海外進出するには、
受け入れやすい!
響きもいいし、何より
短いため、覚えやすい!

𝑃𝐷

ソクジナ!BTS!
そうだ、BTSにしよう!!

𝐽𝐼𝑁

…ほ、本当ですか?

咄嗟に出てきた言葉、 「BTS」

何故だろう。

Ban Tan Sonyeondanの 略称だなんて…そんな考え、 全くなかったのに。

急に口をついて出てきた 思い付きの言葉だったのに。

不思議だ。

何より不思議なのは、 「防弾少年団」という名前に 強く親しみを感じたこと。

凄く、懐かしくて… よくわからない。 この気持ちが何なのか。

だけど、過去に聞いたこと あるような気がする。

最近、良く感じる この不思議で謎な

デジャブ感

一体、この感情は、 何なのだろうか。

𝑃𝐷

ソクジナっ!BTSで
名前は決定だ!!!

𝑃𝐷

ソクジナ、お前が
一か月後のオーディ
ションで受かれば、
お前は晴れて

𝑃𝐷

BTSの候補生として
宿舎を用意し、
正式デビューまで
徹底的に磨いてやる!

𝐽𝐼𝑁

わ、わかりました…

𝑃𝐷

オーディションは、
一か月後だ。一か月後、
会社で、審査員が

𝑃𝐷

歌、ダンス、お前自身が
作曲した歌、特技の
四工程で審査をする。

𝑃𝐷

だから、頑張れよ?

𝐽𝐼𝑁

…はいっ

その時。

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

パンPDニム?
お疲れ様です!

𝑃𝐷

ん、ああ、おう、
ラプモ二か!?

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

ええ。

𝑃𝐷

最近、どうだ?
ラップは上達
しているか?

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

まぁ…
色々と練習してますよ。

𝑃𝐷

そうかそうか、

𝑃𝐷

ああ、そういえば、
ソクジナ!

𝐽𝐼𝑁

はいっ!

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

ああ、新入りの子
ですか?

𝑃𝐷

そうだ。

𝑃𝐷

ソクジナ、コイツが
ラプモ二、ああ、
ラップモンスターだ。

𝐽𝐼𝑁

ナムジュナ…

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

…ええ?

𝑃𝐷

お?ラプモ二、
知り合いか?

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

えっと…いえ…
違うと思いますが…

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

いや…知っているような…
え?ええ?

𝑃𝐷

ソクジナ、ラプモ二を
ナムジュナと呼ぶという事は
知っているのか?

𝐽𝐼𝑁

…え、あ、いえ…
分かんないです…

急に、頭の中に ナムジュナという単語が 浮かび、咄嗟に口にしただけなのに

凄く親しみを感じる… 気がする。

𝑃𝐷

どういう事なんだ?
まぁ、いい、ラプモ二、
コイツが、ソクジナ。
キム・ソクジンだ。

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

よ、よろしく…。

𝐽𝐼𝑁

よろしくお願いします。

𝑃𝐷

ラプモ二、君のヒップ
ホップグループだが、
改名して、「BTS」に
しようかと思うんだが

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

…BTS…っ

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

聞いたこと…ある…
気が…しますっ…

𝑃𝐷

そう、BTSだ。それで
ソクジナはオーディション
に出るから、
ダンススタジオに連れて
行ってあげてくれ。

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

分かりました…

𝑃𝐷

じゃあ、ソクジナ、
ラプモ二に場所を
教われよ?
じゃあな。

𝐽𝐼𝑁

…はい。

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

えっと…じゃあ…
こっちだよ…。
ついてきて…?

𝐽𝐼𝑁

分かりました…

しばらく、ラプモ二さん についていく。

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

あの…ソクジン君…
僕と君…って…
前にも一度…?

𝐽𝐼𝑁

僕も…ラプモ二さんとは
初対面ではないような
気が…して…っ

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

…不思議だ。
初対面のはずなのに
まるで昔から君を
知っているような
不思議な感覚に
駆られるよ…

𝐽𝐼𝑁

ですね…

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

最近、何故か不思議
な感覚が多いんだ。

𝐽𝐼𝑁

…不思議?

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

ああ、唐突に不可解な
デジャブに駆られる事
がよくあるんだよ。

𝐽𝐼𝑁

…っっ!!!

同じ…だ。

不可解な、デジャブ感。

何故だろうか。

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

それより、
ソクジン君、君は
何歳?

𝐽𝐼𝑁

えっと…大学…

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

…大学っ!?
すみませんっ…
お若く見えるので
てっきり、年下かと…

𝐽𝐼𝑁

あ、もしかして…
高校生…!?

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

あ、はい…

𝐽𝐼𝑁

何と呼べば…

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

ナムジュンで
お願いします…

𝐽𝐼𝑁

じゃあ、僕の事は…
ジンでいいよ?

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

いや、呼び捨ては
流石に…

𝐽𝐼𝑁

でも…ナムジュナの方が
会社の先輩で…

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

でも、年下なんで。

𝐽𝐼𝑁

あ、じゃあ…
ジンヒョン…とかで…

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

じゃあ……
ジンヒョンっ!

𝐽𝐼𝑁

はいっ

𝑅𝐴𝑃𝑀𝑂𝑁𝑆𝑇𝐸𝑅

早速、ダンススタジオ
に向かいましょうっ!

𝐽𝐼𝑁

そうだなっ!

この作品はいかがでしたか?

211

コメント

1

ユーザー

くああぁぁぁぉぁぁぉぁぁ(?)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚