コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
悠翔たちは昼過ぎ、皆で森の探索に出ていた。
悠翔
木々の葉はざわめき、鳥たちの鳴き声が途絶えていく。
悠翔
あらたろは荷物を背負い直し、斧の柄を握りしめた。
その隣でKrakenが不安そうに辺りを見回す。
Kraken
Dino
Kanade
そのとき――。
悠翔
地面が低く唸った。
落ち葉が宙に舞い、遠くの木々がざわめきを返す。
The Deerが、皆の前に現れていた。
あらたろ
鹿は突進してきた。地面を蹴る音は爆ぜるようだった。
悠翔
悠翔が咄嗟にクロスボウを構え、放つ。
あらたろが叫び、斧を構えて飛び込む。
あらたろ
鹿の角が斧を弾き飛ばし、あらたろの体を押し飛ばした。
その時––
鹿が木を薙ぎ倒し、枝と根が崩れ落ちる。
地面が割れるような衝撃が走った。
視界が土煙に覆われ、全員の姿が散った。
悠翔は腕を伸ばしたが、煙と土砂がそれを遮った。
悠翔
陽葵
悠翔
鹿の角が地面をえぐった。
悠翔はその間隙を縫って矢を放ち、あらたろとDinoを守るように立ちはだかる。
反対側では、Kanadeと陽葵、Krakenが木の根に囲まれていた。
Kanadeが呼吸を整えながら囁く。
Kanade
陽葵
Kraken
鹿は方向を変え、陽葵たちのいる方に視線を向ける。
あらたろはそれを見て、叫んだ。
あらたろ
斧を構え、鹿の視線を自分に引き寄せる。
…その夜にキャンプにいたのは、陽葵とKanade、Krakenだけだった。
Kanade
Kanade
陽葵
――6人は、森の闇の中で二手に分かれた。