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2か月前

どうやらいじめっ子たちは折れない私が嫌になったらしい。

ついに

『及川様と別れないなら及川様を殺す』

と言い始めた。

私だって馬鹿じゃないからさ

あんなに徹を慕ってる子たちが

徹を殺すわけないとは思ったよ、、、w

でもさ、しょうがないじゃん、、、?

徹のこと好きなんだもん。

一つの可能性でもつぶしたかった。

そんな私に、、、いじめっ子ちゃん優しいよね、、、w

『2か月』も猶予をくれたんだもん。

だから私は2か月後に 自殺することをきめた。

それまでの間、たくさん思い出をつくった。

たくさんおしゃべりした。

たくさんデートにいった。

たくさん「好き」を伝えた。

そして、前日 最後にお守りをもらった。

どこにでも売ってるようなペンギンのキーホルダー。

だけど私にとっては大切なお守りだったんだ。

自殺決行の日

いつも通り教室に行く振りをして、

今日は屋上へ向かった。

最後に柵に腰かけて青空を眺めていた。

でも、ボーっとしていたら

及川 徹

あ、早いね~おまたせ~

、、、あれ?

もうお昼だっけ?

お昼休みになってたみたい、、、w

及川 徹

、、、え?

チャイム、聞こえなかったけど、、、

あっ!

あちゃ~今日NOチャイムデーかぁ

及川 徹

ど、どうしたの?

徹だけには見つかりたくなかったのになぁ

誰にも見られずに死ぬ予定だった。

及川 徹

え、、、?

及川 徹

とりあえず柵から降りよ、、?

ちょっとそれは無理なお願いかなぁ、、、

及川 徹

ど、どういうこと、、?

徹、今まですっごく楽しかったよ、、、

ちょっと情が出ちゃったじゃんw

及川 徹

じょ、冗談でしょ、、、w?

あらばれちゃったかなw?

じゃあね、徹

最後に本当の思いを伝えたかったけど

君に幸せになってほしいから

この言葉を届けるよ。

『大っ嫌い』

嘘だよ徹。そんな顔しないで?

新しい人を見つけて幸せになって?

大好きだよ。徹。

ペンギンのキーホルダーをもう一度強く握ると同時に

体がつぶれた音がした。

I dont love you, but I love you

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