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なんか、私

団長が、宝を想像して興奮してる場面を書くの大好きなんですよ。

てか、団長の性格自体大好きなんだけど、

(某あんさんぶるで、変態仮面が二推しの人間)

そして、団長の友人?知人に、こんな人がいたらいいなぁ~

って想像で書きました

一応、注意?前置き的な?

・世界観少しバグりました。 ・本編には無関係です。(多分) ・団長と団員達の愛が重いです。 ・私の欲望です。グヘヘ

とある館の中庭。

蒼いラインが入った白いカップを目の前コトリと置かれる。

カップからは、ふんわりと花の香りがした

道化師

少し、東洋の花を扱った紅茶だよ。

道化師

東洋の花々は、甘い香りがするからね。

大道芸団…否、人攫い劇団の団長が目の前で紅茶を啜る。

隣には、姿が随分と変わった青年を連れていた

道化師

おや、乾杯でもいたしましょうか?せっかくの機会ですしね。

吸血鬼

誰が、貴様などとやるものか

吸血鬼

そもそも、茶会のときに一度も乾杯などしたことなかっただろ

道化師

おやおや、そうですか…残念です。

わざとらしく、やれやれ、手を軽く振る

その割に、全く残念そうな様子はないがな。

笑顔のままシュガーポットの角砂糖とポトポトと紅茶に入れる

ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ、とう

もう、砂糖が溶けなくなる限界をとうに越してるように見えた。

吸血鬼

それだよ。それ。

吸血鬼

いつもそんな甘ったるい飲み方をして紅茶に失礼だと思わないのか?

吸血鬼

それは、もうただの砂糖だよ。

吸血鬼

せっかくの東洋の紅茶が不味くなる。

道化師

私にとっては、これが一番美味しい飲み方なんですけどね。

道化師

紅茶も、美味しいと感じてもらえば本望でしょうね。

道化師は、一気に紅茶を飲み干すと、 底に溜まった砂糖をティースプーンで掬いながら口へ運んだ。

道化師

う~ん!!甘くて、美味しい、これが一番美味しい砂糖の食べ方だよ!

吸血鬼

おや、残念。紅茶を飲んでいると感じていたのは私だけだったようだ。

道化師

Oh.それじゃあ、キミも食べてみるかい?美味しいよ

吸血鬼

お断りだね。それより、世間話をしたかっただけなら帰らせてもらうよ。

愛おしい娘が待っているからね。と、心の中で呟く。

偶然互いが近くにいたからという理由で、招待というなの呼び出しを受けた。

実際にあうのは何時振りだろうか……

彼らは、常に世界中を飛び回っているため、会う機会は少ないが、 私の数少ない知人である。心底腹が立つが……

道化師

あぁ~あ~!こんな事なら、科学者も怪盗も画家も呼べば良かった!

吸血鬼

……帰らせてもらう。

カップに残った紅茶を飲み干し、席を立つ。

すると、静止の声をかけられる

道化師

そう言えば、キミ、『人間の子供』を見つけたらしいじゃないか

道化師

是非とも、私達のshowを見せてあげたいね!

吸血鬼

見せるものか。生憎だけど、あの娘を貴様にはやらんぞ

彼が率いる劇団では、街で一番価値がある物を盗んでいくという。

絵画でも、骨董品でも、人間でも……

見せる対象が私達だけなら、狙うのはあの娘しかいない

分かってるはずだ。あの娘が私の宝だということに、

人間の妻娘を失った私の元に降りてきた一筋の光。

同じくらい生きている彼なら考えずとも分かるはずだ。

道化師

no problem!my best friendよ!

道化師

連れて行くなら、勿論キミも一緒さ

知らないうちに、二杯目にいっていた様で、紅茶から砂糖が溢れ出ていた

こんな愚者について行くなんてまっぴらごめんだ。

吸血鬼

私達を団員にして見せ物にする気?

吸血鬼

一体何をさせる気だ。空中ブランコか?猛獣使い?それとも、吸血鬼として、弄ぶ気かい?

道化師

キミが望むものなら、なんでも用意するよ。

吸血鬼

お断りだよ。絶対に。

吸血鬼

前から言っているが、見せ物になるくらいなら、棺桶で眠った方がマシだね

吸血鬼

勿論、あの娘にも見せないよ

道化師

随分、重い方ですね。嫌われますよ?

吸血鬼

貴様に言われたくはないな。

軽く睨んでやると、彼は"あーあ"という顔をした そして、この話を終わらせる様に砂糖の塊を再び食べ始めた。

ほんと、砂糖の食べすぎで、虫歯になってしまえばいいのに。

からになったカップを横目に、ふと一つの絵画に目が止まった

彼はいつも、茶会の時には絵画を飾る事がある

何時は、一枚だけだが、今回は2枚飾られていた

その絵には、 目の前に彼と思われる青年や 鏡合わせの白黒の少女たち ウサギの人形をもつ人形師 綱渡りをする白猫 華麗なダンスを披露する踊り子

劇団の団員達が華麗に描かれていた

しかも、丁寧に額縁に入れられ、よほど気に入っているんだろう。

吸血鬼

画家の絵か。よほど気に入ってるようだな。

道化師

ええ、こないだ久しぶりにお会いしましてね。

道化師

相変わらずの美しさでしたよ

画家の絵は素晴らしい。

私も彼女の絵は気に入っていて、館に大切に保管している

吸血鬼

そうか、だがあいつも、随分年を食っただろう?

道化師

ええ、いくら私達6人の末っ子とはいえ、もう立派なmadamの年齢ですよ。

道化師

でも、容姿は変わっていませんでしたよ。私達のようにね

吸血鬼

そうか、元気そうなら構わん。

道化師

折角ですし、キミも描いて貰ったらどうだ?

道化師

鏡にも水面にも映らないんだ。形に残してもらうといい。

吸血鬼

そうだな。私の姿はどうでもいいが、あの娘の姿は残しておきたいな。

そう呟くと、道化師はクスクスと笑いをこぼす。

何が面白いのかさっぱりだ。

吸血鬼

何?

道化師

いえ、貴方が彼女以外にこんなに執着するなんてと、思って

道化師

どんな価値をお持ちの子供なんでしょうか♡ウフフ、ゾクゾクする♡

道化師

やっぱり、ほしくなっちゃった♡ねぇ、貰ってもいい?

今、なんて言った?貰ってもいい?

また、私から奪うのか?

大切な妻娘の姿がフラッシュバックする

老いた姿で、しわくちゃな手で触れながら優しく名前を呼ぶ姿

どんどん、どんどん瞼が下がっていく

妻も、娘も、笑顔で眠ってしまう。

ああ、失ってしまう。

美しい花が…日溜まりのような暖かい笑顔が…力強く引いてくれたあの小さな手が

あのきらきらと輝く強い意志の宿った瞳が

また

また

私から奪うというのか!

身体中の血液が沸騰したかのようにカッと熱くなる

理性が怒りに飲み込まれ、目の前の標的の首を落とそうと手を伸ばす

こいつを、こいつを、殺せば、私はもう奪われない。

そう、これで__

先生

やめなさい。お前たち。

飛んできた拳をずっと黙っていた彼が受け止める。

邪魔者を排除するために振り向こうとするが、糸が絡まって身動きが取れない。

少しでも動こう物なら、体が弾け飛ぶだろう。

先生

…いい加減にしろ。お前ら。

先生

そして、ガキども、仮にも客人だ。手を出すな。

吸血鬼

暗殺者…てめぇ……

先生

子供達の前だ。そう呼ぶのは止めてくれ

吸血鬼

チッ…アルファド……

彼も旧友6人の一人

彼は、まぁ、黙っていることが多いが、頼りになる奴だ

人形師

『でも、団長が!』

黒の魔法使い

団長を苦しめようなら、許せないのよ!

お菓子な踊り子

やれる前に、殺るべきですよ。団長、先生

人形使い、踊り子、魔法使いの片割れが姿を現し道化師にすり寄る

放心しながら、見ていて、血の気がスーッと引いて理性が戻ってくるのがわかる

先生

落ち着いたか?おい、人形師。開放してやれ、

人形師

『でも、短すぎるわ!もう少し締め上げるべきよ!』

道化師

いいや、もういいよ。離してあげて。

白の魔法使い

団長、先生!ご無事でしたか!

片割れの登場と同時に、糸がプツリと切れた

白猫

ごめんなさい!お詫びに、これをどうぞ!

きれいに飾られたマカロンをおいて、団員達を連れて去っていった

嵐のような奴らだったなぁ……

吸血鬼

私は、謝らないよ。

道化師

ええ、キミがどれだけその子供を大切にしているか分かったからね。
うちの子供達のしでかしたことと、おあいこと言うことで。

さっきまで、殺されそうになっていたとは思えない陽気

これだけ、頭のねじが外れているからこそ、あの子供達をまとめられるのだろうね…

なんて、思いながらケーキに合わせて紅茶を入れた

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吸血鬼さん娘殺,されたら一面焼け野原にしそう

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