変わってる俺と幼なじみ

ポチポチッ＿＿

今日は珍しく、スマホを触って時間を潰していた

母さんとのメッセージ画面を開く

こうして、欲しい物等があればメッセージで伝えている

自分が欲しい物を手に入れる為だけに母さんにメッセージを送るのが、

なんだか申し訳なくなった

スマホの画面を閉じ、部屋の前まで行く

ドアを開けるのはご飯を受け取る時とお手洗いやお風呂に行く時だけだった

ドアノブに手をかけようとしている自分の手は、異常なほど震えていた

覚悟を決めた俺は、部屋のドアを開ける

ガチャッ＿＿

リビングに行くと、そこには誰もいなかった

リビングの机には母さんの日記帳が置いてあった

俺は母さんの日記帳を手に取った

日記帳を開こうとした時、リビングのドアが開いた

俺は日記帳を後ろに隠した

数年ぶりに会う母さんは昔と変わっていなかった

涙目になりながら、俺に近づいてくる母さん

ギュッ＿＿

母さんは俺を強く抱きしめた

抱きつかれた時、懐かしい匂いがした

強く抱きしめる母さんを俺も抱きしめ返した

2人きりのリビングは昔と違い、すごく静かだった

母さんは気まずそうに俺の顔を見る

俺は担任が嫌いだ

虐められていた俺を見向きもせず、

挙句の果てに、虐められたのは俺のせいと言ってきたのだ

きっと、うちに来ても「学校に来い」の一点張りだろう

でも、これ以上母さんに迷惑はかけたくない…

あーぁ、もう嘘はつかないって決めたのにな…、

いるまが家に来て、

俺の代わりに片付けてくれてから綺麗なままだ

あれから、いるまとは連絡をとっていない

今までは少しだけ連絡をとっていたけど、

何も来なくなっていた

俺は、申し訳ない気持ちでいっぱいだった

何故か、担任から電話がかかってきた

つい、後ずさりしてしまった

だって怖かったから