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あれから何の変化もなく気づけば二日が過ぎていた
8番
ほとんど本の筋書きどおりに進んでおり領主から俺は取引を持ちかけられた
本来ならその取引を受けて彼に取り入り殺すつもりだったが…
似たもの同士だからこそ、不可能だと会った瞬間に確信した
8番
看守や囚人を殺すのが目的なら彼と組んでいただろうが、今回は違う
信頼され洗脳されたら困るのでPVPのときその命令は実行しなかった
8番
自分が洗脳されるのは論外だが9番は最悪なんとかして助ければ問題ないだろう
現時点で寿命が1番短いのは気さくな看守で、死んだ場所が不明な上殺されるタイミングもわからない
だから俺はとある人に気さくな看守の見守りを頼む事にした
気さくな看守
6番
9番
8番
囚人の戯言として流されぬよう、真実を織り交ぜた嘘を流したので気さくな看守を気遣うはずだ
6番
9番
気さくな看守
8番
6番
楽山 大吾
少し遅れてゆったりと姿を現した楽山の手にはスマホが握られており、彼は牢屋に寄り掛かり誰かに連絡をしているようだった
6番
気さくな看守
楽山 大吾
気さくな看守
楽山 大吾
楽山 大吾
8番
自分でもわからないほど小さく漏らした言葉は幸い誰にも気づかれなかった
9番
楽山 大吾
何やら全員が楽しそうに話しているが、俺にはそんな余裕はない
8番
6番
8番
楽山 大吾
8番
やり直しが効くのだから焦ることはないと自分に言い聞かせ、何度か深く深呼吸すると心が少し軽くなった
気さくな看守
楽山 大吾
落ち着きを取り戻すと同時に周りの音が聞こえ始め丁度会話も終わったのか気さくな看守が牢屋を開け始めた
8番
楽山 大吾
楽山 大吾
8番
楽山 大吾
8番
気さくな看守
自分の憶測だがひょっとすると彼は領主と何かしらかの形で取引をしている可能性があるかもしれない
8番
気さくな看守
楽山 大吾
気さくな看守
楽山はそれ以上口を開かず気さくな看守は少し呆れたような顔で俺たちをそれぞれの作業場に向かわせた
向かっている最中、監視カメラが俺達を追っていたので見守りの方も問題ないのだと感じた
8番
楽山を殺すだけでなく、人の命を救って復讐を果たすという最終目的が決まったので後はそれに向かって頑張るだけだ
おまけ
楽山とゴルゴンの取引①
オレは元々犯罪者だった
国の機関のパソコンをハッキングし 情報を引き抜いた大犯罪者
更生施設である軍に送られた時は 正直死を覚悟した
そして、さまざまな経緯を経て 今の領主に拾われた
彼は払いもよく任務を任され 成果を出せば莫大な報酬を受け取れた
しかし任される仕事はどれも 犯罪を助長、加担
時には犯人になる事もあった
そんなある日 彼から呼び出しをされてしまった
領主
オレ達に雑談など不要だと理解しており部屋に入れば交わす言葉はこれだけだった
楽山 大吾
机の上の封筒を開くと中には病院の住所と看守の仕事の仕事内容が書かれた紙の2種類が入っていた
領主
楽山 大吾
楽山 大吾
領主
領主
楽山 大吾
犯罪に手を染めたことはあっても人殺しを直接命じられたことのないオレは、簡単には「はい」と答えられなかった
領主
オレが返答に渋っているともう一つの封筒を取り出しオレに手渡してきた
楽山 大吾
その封筒には、オレの一億を超える借金を肩代わりするという内容が記されていた
領主
楽山 大吾
人殺しが何だ、オレはもうすでに犯罪を犯している
これほど甘い誘いを受けない理由はない
楽山 大吾
楽山 大吾
領主
楽山 大吾
領主
ここで「信頼」ではなく「期待」と言うあたりが領主らしいと鼻で笑いオレはその場を後にしようと扉へ向かった
領主
楽山 大吾
領主
楽山 大吾
領主
領主
楽山 大吾
それだけ言ってオレはそのまま会議室を後にした
決行日
オレは予定通り監視カメラをハッキングし、病院を燃やした
異常を伝えるサイレンと悲鳴が病院から少し離れても聞こえて来る
気持ちがいいものではなかった
しかしこちらも任務なので仕方がない
それに、オレに関係な人が死のうとオレにはどうでもいいことだ
楽山 大吾
元に微塵も心が痛まない
楽山 大吾
オレは燃える病院を背に目的地に歩き始めた