梅雨の季節は憂鬱だ
主様
私は部屋の窓から大粒の雨を眺めている
この世界にも台風とか梅雨とかあるのだろうか?風は強く吹き荒れ、雨はただただ勢いをますばかりである
せっかく三階の執事達とお出かけに行こう、と約束していたのに…
そう落胆していると背後から声をかけられる
ボスキ
主様
慌ててどくと、彼はいそいそと窓拭きを始める
その姿を眺めていると、ふと彼の服装を夏服仕様にしている事に気がついた
夏服の服はスラッとしていて、淡い青色が彼の髪色を引き立たせる
かっこいいなぁ…なんて思っていると終わったのかため息をついた
ボスキ
主様
ボスキ
主様
ボスキ
主様
そう言うと歯切れが悪そうに視線を逸らし、頭を軽く振る
ボスキ
主様
ボスキ
ため息をつくボスキを見て微笑む、なんとなくアモンの大変さがわかったかも知れない
主様
ボスキ
主様
ボスキ
主様
ボスキ
そう嬉しいのか彼の声色が上がる
そのままぼーっとしていると、不意にボスキから話しかけられた
ボスキ
主様
ボスキ
主様
ボスキ
そう2人して窓を眺める、まだまだ降やむ気配はないようで、外は水溜まりばかりだ
ジューンブライド、6月に結婚すると幸せになれると言われている
主様
そう考えると心がなんだかモヤモヤする、何かにかき混ぜられているようで酷く心地が悪い
もしボスキが結婚するのだとしたら、やっぱり6月を選ぶのだろうか
その時は……
主様
ボスキ
主様
ボスキ
ボスキ
その言葉は未来に存在するお嫁さんか
…自分に向けられた言葉かは分からないけど
少し嬉しかった
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