ピーンポーン
さとみ
ころん?居るか?
さとみ
聞こえてないのか…?
ガチャ
さとみ
え?ドア空いたじゃん
さとみ
ったく、どんだけ不用心なんだよw
さとみ
まぁ、お邪魔しまーす!
小さく
本当に小さくだけど
さとみくんの声がした
ころん
心…ぱ…い…かけ…な…いように…
しない…と…
しない…と…
コンコン
さとみ
ころーん?居るか?
なんでこんな時に限って…
心配かけたくないのに…
さとみ
はいるぞー
ガチャ
さとみ
っ!ころん!
そこには、ベットにもたれ掛かっているころんと
さとみ
これ…
机、壁、床、いろんな所にベットリ付いた血と 部屋中に充満している鉄分の匂い
ころん
ご…めっ…ヒックごめんなさいッグス
そして俺に向かって何度も謝るころんの姿
見れば見るほど ころんにこんなに辛くて、悲しい思いをさせてたと思うと自分が凄く情けないと感じた。
そして気づいたら…
さとみ
ギュころん…ごめんなッグス
ころんを抱きしめていた。
ころん
グスッごめん…ヒックッごめんなさい…
さとみ
大丈夫…大丈夫だからッグス
さとみ
なにもころんは悪くないから…
気づいたらころんは眠りにおちていた
さとみ
とりあえず…
さとみ
なーくんに電話しないと…
さとみ
もしもしなーくん?
ななもり。
さとみくんから電話って珍しいね?
あと声のトーンいつもより低いけど大丈夫?
あと声のトーンいつもより低いけど大丈夫?
さすがなーくん… 全部お見通しじゃん…w
さとみ
あの、実は…
説明中…
ななもり。
わかった、今すぐそっちに行く。
さとみ
はい、お願いします
プープー(電話が切れた音)