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ご家族に歓迎のパンを……!

如月 マリリ

なるほど!!!!!

如月 マリリ

めちゃくちゃ素敵ですね!!!!!

如月 マリリ

デザイン考えるくらいならいくらでも協力できます

如月 マリリ

ぜひやらせてください!!

黒木 湊

マリリちゃん……

黒木 湊

本当に毎回、申し訳ないね……

如月 マリリ

いやいやいいんですって

如月 マリリ

私も楽しんでやってるんだし

如月 マリリ

ウィンウィンでしょ……っ!

マリリはそう言って微笑んだ

××197 黒木家の思い出

んで厨房

如月 マリリ

それじゃあ早速、デザイン考えていきましょう!

黒木 湊

うん!

如月 マリリ

……あ、だけど湊さん

如月 マリリ

パン屋の営業は大丈夫なんですか?

如月 マリリ

湊さんがいないと店回らないんじゃ……

黒木 湊

大丈夫!
バイトの子達に全部任せるから

ちょっとパワハラ 臭くないですか?

如月 マリリ

(ま、まぁ、それでいいならいいか……)

黒木 湊

僕はね

黒木 湊

大まかなデザインなら思いついてるんだ

如月 マリリ

おお!

黒木 湊

……ただ、
どうしてもそれを形にできなくてさ

如月 マリリ

ああ……なるほど

如月 マリリ

頭の中のデザインを、
パンに落としこむのが難しい……と

黒木 湊

うん、そうなんだ

如月 マリリ

それなら、紙に書いてくれませんか?

黒木 湊

……え?

如月 マリリ

湊さんの脳内のデザインを、
私にも見せて欲しいんです……!

黒木 湊

……!
うん、分かったやってみる……!

湊はそう言って、 メモ帳をポケットから取り出す

そしてボールペンで

何やら、絵を

かきはじめる

如月 マリリ

……

如月 マリリ

……

如月 マリリ

……

黒木 湊

……マリリちゃん

黒木 湊

できたよ

如月 マリリ

お、早いですね!

黒木 湊

これなんだけど……

如月 マリリ

……

黒木 湊

……

如月 マリリ

……

如月 マリリ

……

え……?

如月 マリリ

(え、これ……ちょっ……は?)

如月 マリリ

(何?え、……どういう……は?)

黒木 湊

脳内ではこんなデザインが固まってるんだ

黒木 湊

だけどそれをパンに落とし込むのはやっぱり

黒木 湊

……難しくてさ

そりゃ難しいよ

如月 マリリ

……ッ

如月 マリリ

(でも、湊さんは決してふざけている訳じゃないんだよね)

如月 マリリ

(きっと真面目に描いた結果の絵なんだから……)

如月 マリリ

……

如月 マリリ

ありがとうございます湊さん

如月 マリリ

ただ、私もこの絵だけでパンにするのは難しいと思っています

黒木 湊

あ……そ、そっか

黒木 湊

そうだよね……

如月 マリリ

だから

如月 マリリ

この絵に込められた意味を、
詳しく教えていただけませんか?

黒木 湊

……!

黒木 湊

……わ、分かった……!

如月 マリリ

……

これはね

家の前にある木を

みんなで眺めている様子を 描こうとしたんだ

如月 マリリ

(え……そうだったんだ……)

黒木 湊

このパン屋からも見えるだろう

黒木 湊

街にそびえ立つ大きな木

あの木は

黒木家の実家の庭から 生えているんだよね

木はいまもずっと成長している

俺たちと同じように成長していて

気づけば色んなところから 根も生えているんだ

…… その様子を家族で眺める時間が好きだった

この先どんな未来が待っているのかと

ちょっとしたワクワクがあって だけど今の状況とのギャップが面白くて

……好きだったんだよな

黒木 湊

だからそんな思い出を、
パンにしたい

黒木 湊

パンをみて、思い出してくれるような

黒木 湊

そんなパンを作りたいんだ……!

如月 マリリ

……

如月 マリリ

なるほど、ありがとうございます……!

すいません店長

如月 マリリ

!!?!

黒木 湊

!!?!?

厨房に突如 バイトの青年が入ってきた

バイトの青年

ごめんなさい……ッ

バイトの青年

ちょっとお客さんあまりにも多すぎて、俺たちだけじゃ捌ききれないです!

バイトの青年

パンを焼いたり、
手伝ってくれませんか……?

如月 マリリ

あー……

黒木 湊

……

黒木 湊

……こ、困ったな

黒木 湊

別の作業にうつると、
頭の中のデザインが崩れそうで……

如月 マリリ

……っ

その時

天上から何者かが現れる

如月 マリリ

……え?

ミッキーマウス

ハハッ⬆️

ミッキーマウス

僕はミッキーマウスだよ!
呼んだかな?

別に呼んでねーよ

如月 マリリ

あ……でも助かった!

如月 マリリ

丁度パン屋が人手不足なんだって……!

ミッキーマウス

ハハッ?

黒木 湊

あ、何処の誰か知らないけど任せていいかな

如月 マリリ

ええ、任せてもらいましょう

如月 マリリ

お願いしますミッキーマウス行って

ミッキーマウス

ハハッ?いや、え、?ちょ……?ハハッ?

バイトの青年

じゃあお願いします……!

そのままミッキーマウスは 連れていかれる

そして2人は本題に戻る

如月 マリリ

え……えっと、、ああ、はい

如月 マリリ

黒木家の思い出は伝わりましたから、
そんなパンを作っていきましょうか!

黒木 湊

うん……!

如月 マリリ

……

そしてマリリは目をつぶる

黒木 湊

……マリリちゃん?

如月 マリリ

いま

如月 マリリ

デザインを考えますからね……

黒木 湊

……!

湊はマリリの集中力に圧倒される

如月 マリリ

……

如月 マリリ

……

如月 マリリ

……

如月 マリリ

……はい

如月 マリリ

思いつきました……!

次話 5月12日更新!

好きを伝える10秒前

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71

コメント

8

ユーザー

まさかの湊さん画伯… あと家族で木を眺めてる様子をパンにするのは無理じゃないかな… マリリン何かいい案思いついたげて〜

ユーザー

今日の話はなんだか…泣けてきた…あと…大丈夫ですか…?ミッキーマウスを出して…

ユーザー
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