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第二話. 「こんな出会いは嫌だ」
見渡す限り雲一つない、 桃色の空の下で、僕達は顔を見合わせていた。
この場に居るのは、僕も合わせて15人。それぞれの表情には、不安や焦りの色が滲んでいる。 (一部例外も居るが)
皆落ち着かない様子で 指を弄ったり、辺りを眺めていた。
花楓ーKaedeー
勧奈ーKannaー
秋霞ーAkikaー
ふと、桃色の髪の少女が 静かに疑問を投げかける。
不安を拭うように発した彼女の疑問は、誰も答える事が出来ず、そのまま泡になって消えた。
ツァイル
ツァイル
ツァイル
海人ーKaitoー
どうやら 皆置かれた状況は同じらしく、 何も分からない儘此処に来てしまったらしい。
かく言う自分も同じようなもので、目が覚めたら此処に居たから、何も分からないのだった。
フレア
ラミラ
雪ーYukiー
小山ーOyamaー
中々まとまらない意見に、一同の不安はどんどんと膨れ上がっていく。
それもその筈、 目が覚めたら知らない場所に居たのだ。こんな状況で慌てるなと言うのは、無理な話だった。
夏希ーNatukiー
夏希ーNatukiー
すると、 見知った顔の女性……、…《天童夏希(てんどうなつき)》さんが、そう僕らに提案した。
カシア
向葵ーHimariー
その提案に乗っかり、次々と賛同者が現れる。
皆、今の暗い雰囲気を消し飛ばしたいようで、 少しぎこちない笑顔を浮かべながら、頷いていた。
パフ
パフ
ツァイル
消愿ーSyogenー
海人ーKaitoー
海人ーKaitoー
揺籃ーYurikagoー
小山ーOyamaー
カシア
雪ーYukiー
ラミラ
勧奈ーKannaー
秋霞ーAkikaー
夏希ーNatukiー
花楓ーKaedeー
向葵ーHimariー
フレア
フレア
全員の自己紹介が終わり、 辺りにはまた静寂が訪れる。
その沈黙を打ち消したのは、つまらなさそうに地面を蹴る、カシアさんの一声だった。
カシア
消愿ーSyogenー
消愿ーSyogenー
向葵ーHimariー
行き場のない不安を抱えつつ、 一同は顔を見合わせる。
“此処”に来てしまった時点で、選択肢はその一つしか用意されていなかったのだ。
小山ーOyamaー
異常な状況に、 つい 溜息を漏らす。
…………その、数秒後の事だった。
ドッカーーーン!!!
森の奥から、 轟のような爆発音が鳴り響く。
耳をつんざくような、 鋭く重い音が辺りに広がった。
そんな音に驚いた小鳥や虫が、一斉に桃色の空へと飛び立っていく。
……まるで、世紀末のようだ。
秋霞ーAkikaー
勧奈ーKannaー
雪ーYukiー
あまりに突然の出来事に、動揺を隠せない。
ただでさえ異常な状況なのに、こんな仕打ち。 冷静で居られる筈が無かった。
揺籃ーYurikagoー
ラミラ
揺籃ーYurikagoー
夏希ーNatukiー
フレア
海人ーKaitoー
刹那。
再び響いた爆発音に、 全ての音が止まった。
ドッカーーーン!!
海人ーKaitoー
夏希ーNatukiー
小山ーOyamaー
先程の音と同じ爆発音が、此処…… “すぐそこ”で鳴ったのだ。
そして、立て続けに…… ボンボンと、音を立てて、
カシア
確実に、 此方へと…近付いて来ていた。
花楓ーKaedeー
花楓ーKaedeー
続く
コメント
34件
ついに爆発しちゃったか〜!どうなるのか楽しみです
うおおおおお歓奈!!!傾国の美少女!!!! 地の文多いのにサクサク読めちゃうの流石 みんな逃げて全力で逃げて 雪と語部さん頑張って走って
中人)コミカルに見えて危ないタイプの世界じゃったか…… あっ太鼓の音はあかん。怪異とかによくあるから危ねぇ