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歳をとらない俺と歳をとる君との物語

第15話 - 一時保存:2021/07/11 01:09

2021年07月10日

#青春恋愛

#感動

#ドラマ

腐@Sくん

七菜

ふふっ

七菜

楽しみだなぁ…

香織

あれれ、七菜もしかして〜デートかぁ？ﾆﾔﾆﾔ

茂

なんだとっ！

茂

それは本当か？！

七菜

いやいや！違うよ！そんなデートなんかじゃないよ！

七菜

ただ…大事な人。

香織

……それを好きって言うんじゃないの？

七菜

……そう…なのかな？

香織

(´ー｀*)ｳﾝｳﾝ

茂

七菜ももう高校2年生だもんな。好きな人がいてもおかしくないか。

香織

ちょっと茂さん！そんなに落ち込まないで！

七菜

ふふっ。

茂

いや！俺は落ち込んでない！

茂

七菜、付き合うことになったら教えてくれよ…

香織

やっぱり落ち込んでるじゃない！もう！

相変わらず仲のいい夫婦だ

見ているだけで幸せだな

七菜

あ！もう行かないと！

茂

！

茂

気をつけるんだぞ！

香織

ふふっ。行ってらっしゃい〜

七菜

行ってきまーす！

なんだかドキドキしてきた。

この気持ちは…

五月

遅かったじゃないか。

七菜

！

七菜

その格好は？

五月

あぁ、少しイメージしてみたんだ

五月

どうだ？

五月

ゆたかとかいうらしいが

七菜

ふふっ。浴衣って言うんだよ。それ

七菜

すごく似合ってると思う！

五月

そ、そうか…

七菜

(少し赤くなった？)

五月

七菜こそ似合ってるな…。

七菜

あ、ありがとう！

ドォン！パチパチパチパチ

七菜

あ！花火があがった！

五月

これが……花火……

七菜

もしかして初めて？

五月

あぁ……、すごく…綺麗だな…

七菜

……綺麗だね…

五月

もう…終わったのか？

七菜

そうみたい。

五月

綺麗だったな…。

七菜

そうだね…。

五月

………七菜。

五月

俺は今まで孤独だった。

五月

だけど七菜と出会って新しい世界が広がった。

七菜

……うん

五月

俺、気づいたらいつも七菜のことを考えてるんだ。

五月

俺、七菜に会えるのが楽しみで仕方がないんだ。

七菜

……私も！

七菜

私もずっと五月のこと考えてる…

五月

……七菜。お前にこの面やるよ。

七菜

え、でも…

五月

大丈夫だ。心配ない。

七菜

………

私の顔にお面を被せられた。

お面の隙間から見えた五月の顔。

ゆっくりと近づいてきて、

何かがお面の上から触れた。

五月

少し歩こう。

七菜

……うん。

五月

…………

七菜

……………

七菜

私ね、昔いじめられてたっていう話したでしょ？

五月

あぁ…。

七菜

いじめられた原因ね。すごく些細なことなんだ。

七菜

…………

七菜

親に虐待されてたことを知られたくなかった私は

七菜

必死に周りに合わせて生活してたんだ。

七菜

頑張って周りに合わせてるつもりだった。

七菜

けど、クラスの中心的な子が

七菜

七菜ってなんかいつも変な感じだよねって

七菜

変な臭いするし、なんか持ってるものも汚くて古いしって

七菜

そこからいじめは始まったの。

七菜

最初はみんなから無視されて空気みたいな存在になった。

七菜

けど、いじめっ子は私で楽しみたかったのか

七菜

いきなり手を出してくるようになった。

七菜

家に帰っても両親が毎日喧嘩してて、私は手を出される。

七菜

学校に行っても手を出される。

七菜

あの頃の私には居場所なんてなかった。

五月

…………

七菜

あの日も

七菜

お母さんに連れられてあの森に来たんだ。

七菜

少しここで待ってなさいって言われて待ってた。

七菜

お母さんは多分私を捨てようとしたんだろうね。

七菜

1人で泣いていた私をあなたは見つけてくれた。

七菜

いるはずのないお母さんを一緒に探してくれた。

七菜

その日私は見た目も関係してるかもだけど、あなたに興味を持った。

五月

……俺もあの日、初めて人間に興味を持ったよ。

七菜

毎日話す度、どんどん興味を持っていった。

七菜

あなたに私は救われた。

七菜

あなたは私に居場所をくれた。

七菜

五月は私の『ヒーロー』だよ

五月

ヒーローか…。

五月

ふっ…。俺には似合わないな…。

七菜

似合わなくたっていいんだよ。

七菜

私のヒーローでいてくれればそれでいい。

五月

……

五月

話してくれてありがとな。七菜。

七菜

ううん、いつか話そうと思ってたの、今日話せて良かったな。

ドンッ

七菜

えっ……

五月

危ないっ！

パシっ

五月

あ……

七菜

え……

五月が…

五月の体から光が出ている

五月

来い！七菜！

五月

やっとお前に触れられる

七菜

……うん…！

五月

好きだ…七菜…

七菜

ええ！私も！私も好き…！

パサっ

七菜

…………好きだよ……五月……

七菜

…………大好き……

返事なんて返ってくるはずもない。

七菜

うぅあぁぁぁぁあぁっぁ…！

香織

あら、おかえ…ってどうしたの？！

茂

どうしたんだ…って…七菜？！どうしたんだ！

七菜

ただいま。なんでもないよ、大丈夫。ﾆｺｯ

香織

彼氏さんと何かあったの…？

七菜

っ…！

ダメだ

泣いちゃダメだ

ダメだと分かっているのに…

とめどなく溢れてくる。

七菜

うぅぅあぁぁぁあああん！

茂

七菜……

香織

………無理をしなくてもいいのよ…

五月と話している時、

後ろから子供が走ってきて私にぶつかった。

子供がよろけて転びそうになった所を

五月が手を掴んだ。

その瞬間、五月の体から光が出てきて

だんだんと消えていった。

最後の五月の顔と言葉が頭によぎる

好きなのは、私だけじゃなかったんだ…。

あれから私は大学生となった。

香織さん達は私の行きたいところに行かせてくれた。

私は今でもあの森に顔を出している。

この場所であの人と笑いあった日々を

忘れぬように。

七菜

………五月…。

七菜

私、大学生になったんだ。

七菜

サークルのみんなとは上手くやってるよ。

七菜

ねぇ…五月…

七菜

私はあなたの『ヒーロー』になれたかな。

Sくん

ここまで読んで頂いた方、ありがとうございます🙇‍♂️

Sくん

なかなかの長さになってしまいました💦

Sくん

少しでもいいって思った人はコメントとか…

Sくん

フォローしてくれてもいいんですy((殴

Sくん

すいません( ˙-˙ )調子乗りました

Sくん

初心者でよく分からないところもありますが暖かい目で見ていただけると嬉しいです！仲良くしてくださいな(*^^*)

Sくん

では！

この作品はいかがでしたか？

6件

面白かったです！

腐@Sくん

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