犬

最近うちは、引っ越してきた

宝くじが、当たったのだ

良くも悪くもうちは、豪邸で、豪邸といっても古かった

ある日の夜、私のママとパパは共働きで帰ってこなかった

そんな時は愛犬リリが役に立つの

私は、寝ていた

時計を見る

時刻は、午後10:30

ガシャーーン

私は、恐怖のあまり、リリをおびき寄せた

ヒタッヒタッヒタッヒタッ

時刻が10：30過ぎということもあり、寝起きということもあり電気は私とリリがいる部屋の豆電気だけ

私は、リリの首輪に懐中電灯を付けた

引き出しからハサミを取り出した

リリは歩き出した

リリは、振り返り

と言った

トコトコトコトコトコトコ

待つこと5分くらい

待つことまた5分くらい

すぐ直後にリリとは違う感じの声で

考える暇もなく私はハサミと懐中電灯を手に取りすぐさま階段を駆け下りた

懐中電灯を照らす

なんとなくだが生臭かった

私は、その異臭に耐えきれず再び階段を駆け上がった

がことの重大さに気づき上から言ってみた

トコトコヒタヒタ？？

ベロリ

犬の舌ではないような感触が手に伝わった