昔 咲希が体が弱いために よく体調を崩していた
そのため 入院することが多かった
そんな咲希が心配だった
だが 咲希が救急車に運ばれた時
俺は連れて行ってもらえなかった
親はには 「家で勉強をしてて」 と言われた
たくさん勉強して テストで100点をとった時もあった
だが そんなことが褒められる訳もなく
咲希のことばかりを 気にかけていた
中学生になると お母さんに『将来の夢』を聞かれた
俺は 世界の人を笑顔にして
咲希も 笑顔にできる "スター" のような存在に なりたいと思っていた
だから『ショーキャスト』になろうと思ったのだ
ショーで皆を 笑顔に出来るような スターに
だがダメだった
親にその夢を 否定されたのかは分からない
だが スターになりたいなら
『医者』にならない? と言われたのだ
理由もしっかり説明された
医者なら 皆の命を救えて スターになれるわよ
それなら 咲希も お母さん達も診てもらえるわね
と言われたのだ
だが 俺はショーキャストになりたかった
しかし それにお父さんも賛成し
断れなかった
お母さんは
なら 今から沢山 勉強しなくちゃね と言った
俺はそれに頷き しっかり勉強をはじめたのだ
そして 中学二年生になった時 異変は起きた
自分の好きなことを 久しぶりにしようと思った
だが 自分の好きなことが 分からなくなっていた
自分の好きなことを必死に探した
だが何をしても分からなかった
友達から貰った 聞いてみて欲しい曲
試しに聞いてみた
とても楽しそうな曲だった
だがこれもダメだった
分からなかった
何度再生しても 分からなかった
この時を気に だんだん何も感じなくなって行った
中学三年生の時には
喜怒哀楽 全てを無くしていたのだ
それから俺は 人の前では自然に いい子を演じはじめたのだ
コメント
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フォローさせていただきますm(_ _)mスッ
( ᐛ👐) パァ