100人に1人は存在すると言われている吸血鬼…私の通う学校にも吸血鬼がいると噂されていた…それは前から知っている、私は吸血鬼ハンターなのだから…吸血鬼かどうかの見分けは簡単だ…全校生徒は約600人…ということは多くても6人吸血鬼がいることになる。ハンターって何って?吸血鬼を狩るのが使命とされている一族のこと…
雪菜
ふわぁ…眠い…

愛香
おはよ〜雪菜

雪菜
おはよ〜愛香

愛香
相変わらず眠そうだね

雪菜
色々あるんだよ…

愛香
そういえばさ…聞いた?

雪菜
ん?何を?

愛香
今日転校生が来るんだって…

雪菜
へぇ〜こんな時期に?珍しいね

愛香
しかも、双子の兄弟だってみんなが言ってるんだよ

雪菜
双子?だったらクラス別れるんじゃない?さすがに見分けつかないでしょ

愛香
それがさ違うんだよ、私たちのクラスにその双子がくるんだよ、イケメンがいいなぁ…

雪菜
イケメンねぇ…

担任
はい、静かに…今日は転校生を紹介する…しかも双子だじゃあ、入ってきて〜

凛人

凛人
凛人です…よろしく

零

零
俺は…零だ、凛人は俺の双子の弟だ…よろしくな

雪菜
っ?!!…(心の声,嘘…でしょ、双子揃って吸血鬼???)

突然すぎる吸血鬼の登場に唖然となり2人を見つめてしまい…
凛人
(心の声)俺たちを見てるあの子…ハンターなんだ…可愛い…)

零
(心の声)ハンターねぇ、俺たちの正体に気づいてるみたいだし…)

担任
じゃあ、席は…

双子は雪菜がハンターであることに気づいていた…吸血鬼にとってハンターは警戒すべき存在である。特に普通の人間とは違う特殊な血の匂いをしているため区別がついた。
一方…ハンター側も吸血鬼かどうかの見分けはついており雪菜も2人が吸血鬼であることを一目見てわかった…。"自分がハンターであること"と気づかれているのも知っているだろう。
雪菜の両隣の席が空いていた…
担任
雪菜の右隣に零…左隣に凛人だ

雪菜
へ?ちょっと待ってください…先生…それはいくらなんでも…

零
嫌なのか…?

凛人
嫌なの…?

雪菜
っ////…嫌とかじゃなくて…だ、だってあなた達は…きゅうk…っ?!!

思わず言いそうになったところを零が雪菜の口元を指で抑え…
零
こ〜ら、それ以上言ったらダメ

雪菜
っ///…は、はい…すみません

凛人
ふふ、いい子だね…可愛い…

雪菜
か、可愛くなんて…

零
後で校舎案内よろしくな…

雪菜
へ?

担任
そうだな、帰りにでも2人に校舎を案内してやってくれ…

凛人
ふふ、よろしく〜

雪菜
は、はぁ…よろしく…

女子生徒1
なんなのあれ…

女子生徒2
むかつくよね、あんなやつの両隣にイケメン双子兄弟とか…

クラスの他生徒…特に女子生徒からの睨むような視線が雪菜に集中しており
雪菜
うぅ…なんで私なんか…

女子生徒1
ねぇねぇ、凛人くん、校舎案内してあげるよ

女子生徒2
うんうん、零くんは私が案内してあげるよ…

凛人
ん?ごめん、俺はこの子にしてもらいたいんだけど…校舎案内…(雪菜の肩に手を置いて)

零
俺も賛成…こいつに案内してもらいたいんだけど…(もう片方の方に手を置き)

女子生徒1
な、なんでそいつなの…

女子生徒2
そんな地味なやつに案内してもらったって嬉しくないでしょ?凛人くん…

女子生徒1
そうだよ、零くんだってそう思うでしょ?…

零
思わないな…

凛人
思わないけど…

女子生徒1
っ……

凛人
あと…俺…っていうか…俺たちさ…あんた達みたいなやつが大っ嫌いなんだけど…?人のことを決めつけてさ…

零
そうだな、凛人…あと…気安く名前で呼ぶな…

女子生徒2
っ……なんでこいつなんかにこだわるわけ?…どうなっても知らないからね(教室からで出て行き)

女子生徒1
ふん(教室から出ていって)

雪菜
あ、あの…

凛人
大丈夫…?雪菜…

雪菜
うん…てか、私の名前…どうして…

零
自己紹介するまでもなく知ってた…お前…吸血鬼ハンター…なんだろ…

雪菜
は、はい…

凛人
でも、ハンターにしては匂いが違うね…

雪菜
あぁ、それは多分…両親ともハンターの一族だからかもしれない…

零
そういうことか…

雪菜
別に殺そうなんて思ってないから…ハンターがいると分かっていてここに来たくらいだから…なにか目的でもあるの?…

凛人
へぇ〜、勘がいいね…

零
まぁな、ここには俺たち以外にも吸血鬼はいるってこと…知ってるか…

雪菜
はい、同じ学年にあなた達2人と…3年生に2人…1年生にも2人…各学年2人ずついます…でも、他の4人にはあったことがなくて…

凛人
なるほどねぇ…

零
俺たち吸血鬼にとって…1番極上の味って言われてるの…何か知ってるか…?

雪菜
ハンターの血…特に私みたいな両隣ともハンターの場合は…特別…なんでしょ、まぁ、両隣ともハンターでその間の子供なんて…私以外いないから…

凛人
俺…少し喉乾いてさ…

零
まぁ、朝から何も飲んでないからな…ずっと我慢してたんだよな…

雪菜
っ……飲みますか…私の血…

凛人
怖がらないの?

雪菜
ハンターだから…慣れてるし…

零
っ?!!…他の奴にも飲まれたりしたのか…

雪菜
まぁ…いくらハンターとはいえ…人間なのは変わりないし…ね…

凛人
俺たち以外の吸血鬼には…飲ませないでね…

雪菜
へ?

凛人
いい?

雪菜
は、はい…

凛人
いい子…少し貰ってもいい?…俺我慢できなくなってきちゃったんだけど…

零
なっ、俺から飲ませろよ…凛人…

凛人
えぇ〜、俺からでいいでしょ…兄貴…

雪菜
あ、あの…

凛人
う〜ん、そうだ俺たち同時に血吸っちゃう?…

零
へぇ、面白そうだな…

雪菜
へ??

凛人
じゃあ、俺は…首筋から…
あ〜…(牙を優しく刺していき)

雪菜
っ?!!…待っ…て…

零
待てないっての…甘い香りさせやがって…んじゃ俺は…反対の肩から…貰おうかな………ん(牙を刺して)……

雪菜
はぅ///……やめ…

凛人
美味しい…(噛んだ後を舐めて)…

雪菜
ピクッ)ひゃっ?!!…

零
可愛い声出すんだな…(肩から首筋へとなぞるように舐めて)…

雪菜
うぅ……(顔を真っ赤にさせる)

6人中の2人は双子吸血鬼…残りの4人は先輩吸血鬼が2人と後輩吸血鬼が2人…雪菜の運命とまさかの事件??…続きは❤100集まれば書きます。