運命の人

現在時刻は深夜の２時

ガチャ

キミから香水の匂いがした

それも…かいだことがない匂い

キミがお風呂に入っている間に

私はキミの携帯をひらいたの

…ごめんね、

見ちゃった

全く知らない女の人と連絡を取っている

この人は…

さっき帰ってくる直前まで連絡を取っているの？

携帯を右手に

放心する私

とっさに携帯を隠す

ごめんね

ごめんね

キミの裏

知っちゃったの

私は

私は

あんなことを知っても

キミはスキ

でも

真っ黒なキミはキライ

でも…私はキミのことを真っ黒にしたあいつも嫌い

でもやっぱり

キミは真っ黒なんかになってないよね…？

ただ…ただ…

私だけじゃ物足りなかっただけ

…あれ

それだったらキミは

真っ黒になってる？

真っ黒になってるのなら

優しくしないでよ

今日はキミが早く帰ってきた

バタン…

優しくしてほしいなんて

思ってないから

そこには、あいつから連絡がある

私だけに教えたと言ってくれたんだけどな

違う、

ただ…嘘つきなだけだよね

違う、違う

心配なんてしてないから

構ってくれないのは

あいつがいたからなんだね

キミの運命の人は

私じゃなかったんだね

悲しくないからっ…！

もう少しだけ

そばにいてほしかっただけ

目からしずくが出てくるのは、

なんでなんだろうっ…笑

する前に

我儘言わせて？

もう少しだけ

もう少しだけ

行かないでほしい

だなんて、聞いてくれないよね、

だってキミと私は