僕たち双子のお母さんは いつも洒落た服を着ていた。
住んでいた場所はボロボロのアパート。
ボロボロの薄い壁、薄暗い天井
お母さんはいつも男の人と 家に入っていく。 その間は僕たちのことが邪魔なのか、 外に出される。 真冬の夜でもだ。
昔の雫舞
……。
昔の雫魅
……。
その時はまだ名前なんてなかったし、 髪も身体もボロボロだった。
そんな時最初に出会ったのが…
??
おい、お前らあの女の子供か?
昔の雫舞
……。
昔の雫魅
……。
??
俺は……
久我
久我虎徹。
あの女はどこにいる?
あの女はどこにいる?
昔の雫舞
……。
昔の雫魅
…家……。
久我
そうか。
(家の中に入ってく。)
(家の中に入ってく。)
久我
安心しろ、ガキンチョには手を出さねぇ。
双子の母親
はなせよ!
だから!あの双子をあげるから借金を!
だから!あの双子をあげるから借金を!
久我
はいはい、そういうのは受け付けてないんで。
昔の雫舞
…ま…ま!
昔の雫魅
ママ!!
双子の母親
あなたたちならお母さんを見捨てないよね!
双子の母親
私の代わりに借金返してくれるよね?!
双子の母親
当たり前よ!
腹を痛めて産んだもの!
腹を痛めて産んだもの!
久我
産んだ…だと…!
久我
ぶざけ__
??
久我ちゃん。
何してんの?
何してんの?
久我
……!
久我
…し…ずく。
雫石
また借金回収?
久我
…おう。
雫石
何その子達。
可愛いんですけど。
可愛いんですけど。
久我
こいつの子供だとよ。
双子の母親
そいつらをあげるから私を!
雫石
……ねぇ君たち。
昔の雫舞
∑(O_O;)ビクッ
昔の雫魅
∑(O_O;)ビクッ








