達也
(うっわー…)
達也
(どうしよ、さっきから付けられてる気がする・・・っていうか、付けられてる)
達也
(向こうはこっそりなつもりなんだろうけど・・・)
メス猫A
あの猫は私の夫よ?
メス猫B
いいえ、私の夫よ?
メス猫C
違うわ、私の夫よ?
達也
(バレバレなんだよなぁ…声聞こえてるし)
グルルル~
達也
・・・腹減ったな
メス猫達はそんな俺の独り言を聞き逃さなかったらしい。
メス猫B
あ、あの~・・・
達也
ん?
メス猫B
こっ、これ、どうぞ!
達也
えっ・・・
達也
(・・・煮干し?)
達也
そっ、そんな、悪いですよ・・・?
メス猫B
いえ、良いんですよ
メス猫B
ぜひ召し上がって下さい。
達也
あ・・・
達也
(面倒臭いけど、ここで女子が喜ぶ行動は・・・)
達也
(笑顔で受け取る!)
達也
ありがとう、助かったよ(ニコッ)
メス猫B
・・・!!///
達也
(とりあえずこれで・・・)
メス猫A
キャー!笑った!笑ったわ!
メス猫C
ちょっとあんた、ずるいわよ!
達也
(いや、さらに面倒臭いことになってしまった)
達也
(とりあえず、煮干し食うか・・・)
パク(*゚~゚*)モグ モグ
達也
(なっ、なんだこれ、美味すぎだろ)
メス猫B
お、お味はどうですか・・・?
達也
(まっ、まだいたのか!)
達也
凄く美味しいですよ(ニコッ)
達也
ありがとうございます
達也
(頼むから、どっかいってくれ・・・!)
メス猫B
よっ、良かったです・・・
メス猫B
それで・・・あの・・・
メス猫B
メス猫B
あれ
メス猫B
いない・・・?
達也
ハァッ・・・
達也
メス猫がモジモジしてるうちになんとか逃げたけど
達也
これからどうするか・・・
達也
・・・ん?
オス猫A
おいおい、俺達の誘いを断るっていうのか?
オス猫B
1匹でいたから声かけたのに
白猫
えっ、あの・・・
オス猫A
あぁ?俺達の誘いを断ったらどうなるか分かってんだろうなぁ?
白猫
ひっ・・・
達也
あれは・・・ナンパだな
達也
悪趣味な・・・
達也
(守った方が良いんだよな・・・)
達也
お、おい
オス猫A
・・・あ?
オス猫B
誰だテメー
達也
(こ、怖っ)
達也
そ・・・その猫から離れるんだ
オス猫A
あぁ?テメーには関係ねーよ
オス猫B
邪魔するって言うなら・・・
ブンッ
達也
わっ!
オス猫B
避けた・・・だと?
オス猫B
この俺の猫パンチを!?
達也
(ね、猫パンチ・・・w)
達也
(そうだ、俺もやってみよう、猫パンチ)
達也
え、えいっ
ブンッ
オス猫A
ギャッ!!
オス猫B
おい、大丈夫か!?
オス猫A
す、すげえ力だ・・・
オス猫A
一旦逃げるぞ!
オス猫B
あ、あぁ・・・
達也
(えぇ・・・そんな凄かったの?)
達也
も、もう二度と来んなっ
白猫
白猫
あ、あの・・・ありがとうございます。
達也
え?あぁ
達也
大丈夫ですよ
達也
お、お怪我はありませんか?
白猫
・・・!
白猫
大丈夫です、おかげさまで
達也
そ、そうですか・・・
達也
(まってこの白猫超美人)
達也
(いや、美猫か?)
達也
(まぁいいや)
達也
き、気をつけてね・・・
白猫
あ、はい・・・
達也
はぁー・・・
俺は屋根の上に登った。
そして・・・
達也
おぉーーい!ミカ!
シーン・・・
達也
ミカぁぁぁぁ!!
ミカ
なに?うるさいな
ミカ
今ケーキ食べてたんだけど
達也
えっ、あっ、すいません・・・
ミカ
で、なんの用?
達也
あのさぁ・・・
達也
メス猫にモテても大変なだけなんだけど・・・
ミカ
え~そうかな?
ミカ
お腹すいた時とかさ、食べ物探さなくても良いから楽じゃない?
達也
ま、まぁそこはね・・・
達也
でもさぁ・・・
達也
付け回されるのだけは・・・
ミカ
あーなるほどね笑
達也
なんとかしてくれ
ミカ
え・・・
ミカ
ちょっとムリかな・・・
達也
・・・は?
ミカ
ほら、新人だし・・・
メス猫B
あっ、いたわよ!
達也
・・・!?
達也
マジかよ・・・!
メス猫A
ちょっと待って、誰かいるわ…
メス猫C
誰よあの女・・・なんで光ってるのよ
達也
・・・え
達也
ミカが見えるのか、アイツら?
ミカ
・・・どうやら、猫には私が見えるらしいね
達也
なんでだよ?
ミカ
達也が猫に転生したから・・・かな?
ミカ
もし美少女に転生してたら、美少女は全員私が見えてたかもね
達也
え、ミカが見えるのはミカが低級だから・・・
ミカ
新人!!
ミカ
低級とかいうなし、バーカ!
達也
は、はい
ミカ
じゃ、ケーキ食べたいからバイバイ
達也
えっ、あっ・・・
達也
達也
消えちゃった・・・