真実の亡骸（小ネタ版）

虐待（性虐待もあり）

いじめや性表現あり

苦手な方は注意

昔から暴力を振られてたよ

あの女……っていうか、母さんは 俺をこっぴどく叱ってた

その上、暴力もしてきたよ

あの人に嫌われる〜っとか

アンタのせいで、あの人に 振り向いてもらえない〜っとか

典型的な毒親だったよ

その上さ、母さんが言う "あの人"が来る度さ

気持ち悪いくらい 俺の体を触ってきた

肩、胸、腹、足……

至る所を舐めるかのように 触ってきたんだよね

不快で不快で仕方がなかった

世話がめんどいだの 俺を見るとはきけがするだのなんだの

馬鹿みたいなことを言って 俺の事を孤児院に放り投げた

なんの責任も持たずに 箱のに「拾ってください」って書いて 動物を放棄するクズと同じ行為だよ

ほんっと

それでさ、孤児院に入ってからも 散々だったんだよねぇ

俺さ、目が赤いからさ

他の子達から「気持ち悪い」とか 「悪魔みてぇ〜！！！w」って言われてさ

無視されたり 暴言吐かれたり 暴力を振られたり

先生達もさ、声をかけるだけで 止めようとしないし

なんなら、無視をする先生だって居た

ほーんと、ひっどいよねぇ〜っ

でもさ、あの子だけは"彼奴"だけは 無視しないでくれたんだよね

ってさ

まるでヒーローみたいだったよ

その時の浩司はさ ほんっと、人一倍輝いてて

見た瞬間、驚いたよ

これがヒーロー、救世主なんだって

カッコよかったな

虐められてた俺を 悪魔って言われた俺を助けてくれてさ

もしかしたら、自分がいじめの標的に なるかもしれないのに

怖がらず俺を助けてくれてさ

……手まで繋いでくれてさ

温かかった、凄く 同じくらいの大きさの手なのに

ガッシリとしてて 頼りがいの感じる手だった

それで、16の頃かなぁ……

仕事とかにも慣れてきてさ

金もそこそこ集まってた頃なんだけど……

それでも心配というかさ 生活費が足りないかと思って

浩司に心配とか 迷惑をかけたくなくってさ

俺……

バカみたいだよね

見知らぬオッサンに体捧げて

犯されて

気持ち悪くて気持ち悪くて 仕方がなかった

でも浩司の為って思って 必死に我慢して乗り越えてた

それにさ、俺みたいな馬鹿でも 人の役に立てんならさ

いいかなぁ〜って、思ってね

今となっちゃ、ほんっと 馬鹿みたいなことだけどさ