夢小説注意
-世界の端で君を見つけた- 13話 主役と観客
澪
息が切れて心臓が 破裂しそうなぐらい鼓動が早まる
ついさっき怪我した足首
うまく走りにくかった
澪
それでもいつもの場所に向かった
何度も転んで立ち上がって
他者には見せられない姿をしていても
これが本来彼女の姿だった
数年前
彼と目が合った
でもそんな彼は暗闇に消え 自分との距離もわからないほどに
視界から外された
澪
この一瞬が 私の胸に刻まれるほどの
出来事の瞬間だったのだ
澪
やっとの思いで着いて彼の名を呼んだ時
それはもう既に手遅れだった
イザナ
鶴蝶を庇い前に出た状況
彼は私の方を見て少し微笑んでいた
澪
「バンッ_」
澪
「_コツコツコツ」
彼女は彼の方へ向かう
静かに、彼女の存在が まるで初めからなかったかのように
蘭
稀咲
彼ら2人はバイクで逃走
それを追う人達
その中大勢の”主役達” の中を”観客”が渡り出す
澪
竜胆
彼の胸にそっと触れた
鼓動が少しずつ弱まる
それなら一度で 止まってしまった方がいいと
死の前で再び思い返された
澪
澪
澪
澪
澪
澪
イザナ
澪
澪
澪
澪
イザナ
澪
涙なんて出なかった
心臓の鼓動もゆっくり流れた
言葉も詰まることはない
ただ思考が鮮明に働く
澪
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