目を開けると、そこに、7匹の「幻獣」が居た。
まず、ルシファー家の幻獣 「グリフォン」
サタン家の幻獣 「ユニコーン」
レヴィアタン家の幻獣 「マーメイド」
ベルフェゴール家の幻獣 「フェニックス」
マモン家の幻獣 「ゴブリン」
ベルゼブブ家の幻獣 「ケルベロス」
最後にアスモデウス家の幻獣 「サキュバス」
普通の人間が見たら、思わず目を疑う様な光景だが、それは何十年と続けてきた悪魔たちにとっては、見慣れた景色なのだ。
だから、全員、物怖じも驚きもしていない。
アーフ
はい呼び出せたなー
アーフ
今回も、何も無いようだから、本番の集会を始めるぞー
エシュマー
(本番の集会=長い)
エシュマー
(嫌なんだけど…)
アーフ
はいじゃあまずは全員起立!
アーフがそう言い、全員が椅子から立ち上がった
アーフ
礼!
アーフ
着席!
アーフの指示に、皆は頭を下げ、礼をした後、椅子に座り直した。
アーフ
はい。じゃあ、今回もゲストが来てくれたんだ。
アーフ
今は引退しているが、昔は「お前たちとは」違う大悪魔だったからなー?
エシュマー
(「お前たちとは」をなぜ強調するの…?)
アーフ
はい、じゃあ出てきてくれ!
アーフの指示に、ドアが開いた
アシュトレト
ちーす。アシュトレト・アスタロトでーす
いかにもチャラそうな悪魔がドアから出てきた。
アシュトレト
昔は怠惰を司ってたが、今は引退してる。
アシュトレト
今、この中に今の怠惰を司ってる奴いるか〜?
アーフ
あー、こいつっすよ
アシュトレトの問いに、すかさずアーフはペオルを指さした。
ペオル
え
アシュトレト
あーお前かー!
アシュトレト
確かにだらしなさそうだし、怠惰にはぴったりだな!
ペオル
あ、そうですか…
アシュトレト
よし!茶番はこれくらいにして!今からお前らに「怠惰とは何か」を説いてやる!
エシュマー
(お偉い方からの長い話だ…)
そうアシュトレトは言い、頼んでも無いのに「怠惰とは何か」を語り出した。
話は1時間弱でようやく終わった
アシュトレト
…これが、「怠惰」だ!わかったか!?
アーフ除く皆、げっそりしているのに、なぜかアシュトレトは元気いっぱいにそう聞いた
ペオル
うん…分かりました…
バアル
俺も…
リヴァイ
…
アラム
長い…(呟き)
エシュマー
あ、はい…
ルヌス
…
アシュトレト
よし!皆わかった様で良かった!
アーフ
じゃあ、今月の集会はこれで終わりだな
アーフ
皆、お疲れ!
エシュマー
(やっと帰れる…!)
アーフは幻獣を指輪に戻し、皆に返した。
アーフ
解散!
アーフがそう言うと、皆、待ってましたと言わんばかりの速さで部屋を出た。