ほんの少し希望を持ってしまった。
こさめなら…って。
LAN
…。
雨乃こさめ
…どうしたの?
LAN
…明日…ここに”一人で”来て。
そう言ってメモ帳を渡す。
雨乃こさめ
…?
朝4時に第二倉庫に来て。
LAN
…遅れてもいいから。
雨乃こさめ
ぇ、ちょッ!
そう言い残して俺はその場を去ろうとした。
いるま
なぁ、お前もここに泊っていけば?
LAN
俺は行くとこがあるから。
暇72
ちょっと待って?
LAN
…?
暇72
…血。
みこと
うぇ!?大丈夫!?
LAN
…あの時のか…………(ボソッ
いるま
…?
すち
手当してから行きな?
LAN
いや、でも…、
いるま
座って?
LAN
……ありがと……
ここにいると落ち着く、なんでだろうね…?w
いるま
…酷いな、
雨乃こさめ
…ッ
暇72
ん、痛くない?
優しく手当してくれるなつ、
LAN
うん、大丈夫、
暇72
……じゃ、
すち
また明日。
LAN
…ん、
逃げ場……なんて来るはずないのに。
不思議と行きたいと思ってしまう、
いつも追い出されたらここに来る。
狭い狭いくだらなくい世界の中で。
どうしても悲しくなる、
…こんな世界、大嫌い。何もかも…。
この世界は誰かの我儘と誰かの我慢で出来てる。
理不尽だね。
そんなことはさざ波の音にかき消される。
LAN
…。
朝4時、
……来てないか、
正直来なくてもいい。
でも…分かりえるなら。
少しでも希望が持てるなら。
”信じて見たかった”。
LAN
行く宛なんてないし、もう少し待つか、
6時
雨乃こさめ
!?
雨乃こさめ
ずっと待っててくれてたの?
LAN
行く場所なんてないし、
LAN
ただの暇つぶし
雨乃こさめ
そっか、
雨乃こさめ
で、どうしたの?
LAN
…………。
正直話したところで俺は逃げる気もなければ
どうにかなると思ってない。
それでも…可能性と信用を信じて見たかった。
LAN
こさめなら…分かってくれる気がして、
LAN
信じて見たくなった。
雨乃こさめ
!!
LAN
…希望を持てた、
LAN
だから話してもいいかなって…、
LAN
俺の事、
雨乃こさめ
…ありがとう。(ニコッ
雨乃こさめ
じゃあ先にこさめの話をしようかな、
LAN
……。
雨乃こさめ
あれはこさめが小学校の頃の話___。