あゆむ
ひみか
端正な顔に似合わないむくれた表情をみせながらひみかは洟をすする。普段、クールに見せている表情や口調とはあまりにかけ離れたその様子に 可愛いと思ってしまった。
あゆむ
あゆみはひみかに向けて両手を広げる
ひみか
ひみかも手を広げながら近づくとあゆみを大きく抱きしめながらいった。
ひみか
女の能力は最大限使えば広範囲にわたって雪を降らせ、周囲を氷の世界に変えることすらできるものだ。彼女にもその能力は受け継がれていた。 のだが……。
ひみか
彼女の父親は普通の人間だった。その為か身体の構造はそちらに寄ってしまったようなのだ。能力は使えるがその後、相当な体温低下に陥る。。
それはひみかの肉体にとって相当な負担だ。普通の人間より寒さに耐性はあるものの下がりすぎると命の危険もあるらしい。 かといって急激に熱すぎる温度もよくない
故に微妙な体温調節が欠かせないという難儀な体なのである。解決法は人と抱き合うことにより、身体を温めるというもの。
ひみか
あゆむ
ひみか
あゆむ
彼女が小さい頃はその能力をコントロールすることが難しかったようで、夏場でもあたりかまわず凍らせたり雪を降らせたりしていた。
ひみか
言いながら片手であゆみの頭をモシャモシャなでる。まるで犬扱いだ。
あゆむ
ひみか
あゆむ
成長を感じているよと口に出しそうになって言いよどんだ。
豊満体型のアンリと比べるとスレンダーだが、出るところは出て引っ込むところはひっこんでいる。自分との接触面が彼女の身体の凹凸を生々しく 感触で伝わってきている。急に疚しさを感じ、
あゆむ
そう言って何とか誤魔化すあゆみなのだった
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