私は東京
大阪と学校の教師をしている。
ある日の晩、私は大阪と残業していた。
同じ学年を担当していることもあって接点が多く、私たちは非常に仲がいい。
その日も、○○くんが不登校気味だとか、□□ちゃんの背の伸びが早いだとか、たわいのない話をしていた。
東京
大阪
東京
大阪
東京
大阪
東京
最近、大阪は怖い話にハマったらしく、残業中にいつも怪談を聞かせてくる。
夜の学校ということもあり、かなり怖い。
見回りはもう済ませたが、にしても怖く、怪談の後大阪が先に帰った時などはLINEでずっと話して気を紛らわせているのだ。
大阪
東京
大阪
東京
その言葉を遮るようにして、
「東京先生、東京先生、第2校舎2階の渡り廊下までお越しください。」
という校内放送が鳴った。
私たちは戦慄した。
その声の主は、生気はなかったが、間違いなく大阪だったのだ。
大阪は青ざめた顔をして、
大阪
と言った。
一気に先程の怪談の記憶が蘇ってきた。
もう2人とも仕事できるような精神状態ではなく、未採点のテストを持って急いで帰宅した。
校門を抜けた際、ひっそりと「チッ」という舌打ちが放送されたことを、 私は未だに覚えている───
コメント
1件
ちょっと短すぎたかも…💦