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「かわいそうにねぇ。」
「まだ子供も若いのに。」
小さい頃、
お父さんが死んだ。
けど、そんなに悲しむことはなかった。
愛されなかったからだ。
俺は一体
何を欲しがってるんだろう。
俺は
何を求めてるんだろう。
俺はいつも仮面を被っている。
バレないように。
気づかれないように。
「じゃあ俺が殺してやるよ。」
Story.2
山口 成
(この服装で良いかな…？)
山口 成
(変じゃないかな…)
山口 成
(ううんー、)
鏡の前でクルクル回った。
山口 成
(あ、もうこんな時間！)
山口 成
(急がなきゃ)
山口 成
はぁ、はぁ、はぁ！！
河口 永遠
５分遅刻～w
山口 成
…ご、ごめん。
山口 成
(全力疾走して疲れた…)
河口 永遠
これやるよ。
河口くんはペットボトルを差し出した。
山口 成
あ、あ、
山口 成
ありがとう～～～！！
山口 成
いただきます！！
河口 永遠
…//
河口 永遠
お、おぅ！
河口 永遠
(こいつ、こんなに可愛いかったっけ？)
山口 成
ふぅ～
山口 成
助かった、ありがとう。
私はニコッと笑った。
河口 永遠
…笑った。
山口 成
え？
河口 永遠
笑ってた方が可愛いよ。成は。
山口 成
…
山口 成
(…そーなのかな。)
グイッ！！
河口 永遠
じゃあ、行こうぜ！！！
山口 成
う、うん
河口くんは私の手を引っ張ってずんずん前に進んでいった。
河口 永遠
コンビニアイスうめぇなー
山口 成
…そーだね。
何か目、合わせられない。
山口 成
(私、何してるんだろ。)
山口 成
(この人何がしたいんだろう。)
山口 成
あ、あの
山口 成
河口くん
河口 永遠
河口くん？w
河口 永遠
永遠って呼んでよ。
山口 成
それは、私にはハードルが高いっていうか…
河口 永遠
…ふーん。
河口 永遠
そっか、残念。
山口 成
…。
沈黙した時間が続いた。
私は黙々とアイスを食べ続けた。
山口 成
(気まずい…)
山口 成
(もう、帰ろっかな。)
河口 永遠
成ってどこの中学？
山口 成
△△中学です
河口 永遠
お、意外と近いなw
河口 永遠
俺は◯◯中学
河口 永遠
△△中学ってブレザーだよな～
河口 永遠
俺のとこは学ランなんだ
山口 成
…！！！
山口 成
そうなの！！
私の中学はブレザーでねっ
私の中学はブレザーでねっ
山口 成
でも、私、◯◯中学のセーラー服に憧れてて
山口 成
ずっと良いなぁって思ってたんだぁ！！
河口 永遠
…ははっw
河口 永遠
やっとこっち見た。
山口 成
…！
恥ずかしくなって目をそらした。
河口 永遠
…だから、
グイッ！
山口 成
わぁ////
顎を持ち上げられ、河口くんとまた目が合った。
河口 永遠
俺はこっちだよ
山口 成
は、は恥ずかしいよ
河口 永遠
…なれてね？
河口 永遠
それじゃなきゃ、
河口 永遠
成を殺せないよ？
山口 成
…//
何なんだ、この男。
もう良いよ
私を恥ずかしがってんの楽しんでるなら
私、一人で死んじゃうんだから！
ーTO BE CONTINUEDー
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