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意味怖集。

第1話 - 意味怖集。

260

2019年10月11日

#意味怖

まっすー

名無しD

俺が小学生の頃の話。

名無しD

俺が住んでいた町に廃墟があった。

名無しD

2階建のアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできてるんだ。

名無しD

ガラスはほとんど割れていて、ボロボロだったから
地元の人間もあまり入んなかったらしい。

名無しD

ある日俺は友人と肝試しすることになって、この廃墟に行くことにした。

名無しD

まだ昼ぐらいだったから、建物の二階まで上がって探索した。

名無しD

そしたら、並んでいる扉のひとつに文字が書いてあった。

名無しD

友人と近づいて見てみると、扉の前に

名無しD

「わたしはこのさきのへやにいるよ」

名無しD

って書いてあったんだ。

名無しD

俺と友人は扉を開けて中に入って、先に進むことにした。

名無しD

歩いて行くと分かれ道になってて、壁に

名無しD

「わたしはひだりにいるよ」

名無しD

って書いてあった。

名無しD

俺と友人はそのまま左に進むことにした。

名無しD

すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に

名無しD

「あたまはひだりからだはみぎ」

名無しD

と書いてあった。
友人は逃げ出した。

名無しD

でも俺はその場所にとどまって、右の部屋に行くことにした。

名無しD

部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に

名無しD

「わたしのからだはこのしたにいるよ」

名無しD

と書いてあった。

名無しD

下を見ると

名無しD

「ひだりのへやからわたしのあたまがきてるようしろみないでね」

名無しD

俺は急いでその部屋の窓から飛び出して逃げた。

解説。

解説者

最後のだけ「書いてあった」が無い
つまり...

名無しD

この前、ホンモノの事故に遭遇しちゃったよー

名無しD

地元の横断歩道で、そんなに大きくない道の割には交通量が多いところ。

名無しD

前から事故が多くて同級生から目撃情報を聴くことも。

名無しD

事故にあったのは、結構若い？男性。

名無しD

若い？って？をつけたのはその人が杖を持っていたから。

名無しD

でも、お年寄りではなさそうだったの。

名無しD

脚でも悪いのかなあ？

名無しD

ボーっと信号を待ってたら、私の携帯がいきなり鳴り出しちゃったの！

名無しD

ピコーンピコーンって電子音みたいにね。

名無しD

慌てて携帯を取り出そうとした瞬間、

名無しD

ブレーキの音と鈍い音が聞こえてきたの。

名無しD

え？って思って携帯から視線を外したら、サングラスが足元に落ちてきたの。
血まみれのね。

名無しD

杖を持った男性も案の定、血まみれで。

名無しD

トラックの運転手さんも「どうしていきなり飛び出してきたんだ！」って...

名無しD

すごくショックな出来事でした。

解説。

解説者

サングラスをかけた若い男性は視覚障害者。
だから杖を持っていた。

解説者

歩道が青になったとき、音がなりますよね。
その時の音楽と携帯の着メロを聴き間違えてしまったまま横断歩道を...

名無しD

俺の誕生日にホームパーティーを開いたわけ。

名無しD

その時、みんなで写真撮ったんだけど、変な奴が映っちゃったんだよー。

名無しD

押入れから見知らぬ真っ白い顔した真っ赤な目の女がこっち見てんの。

名無しD

これやべーって思って霊能者に写真を鑑定してもらった。

名無しD

そしたら、「この写真から霊気を感じない。心霊写真でもなんでもないよ。」

名無しD

って言われたわけ。

名無しD

ほんと、あんときはビビったわーww

解説。

解説者

写真に写った女は霊ではなく
ホンモノ。

解説者

実在した人物となる...

名無しD

ひとりの女の子が居た。

名無しD

性格は明るく、小学校では沢山の友達に囲まれていた。

名無しD

また、女の子は大のおじいちゃん子で、おじいちゃんも女の子のことを沢山可愛がっていた

名無しD

しかし、おじいちゃんは今入院しており、余命はあまり長くはなかった...

名無しD

医師がもう残り僅かな命だと言うことを伝え、女の子は両親につれられ、病院に行った。

名無しD

病室で女の子の両親はおじいちゃんと話した後、医師の説明を受けに行った。

名無しD

病室にはおじいちゃんと女の子二人。

名無しD

女の子はおじいちゃんに色々なことを話した。

名無しD

しかし、女の子は途中で泣きながら

名無しD

「おじいちゃんいなくなるの？」

名無しD

と聞いた。
するとおじいちゃんは

名無しD

「おじいちゃんが死んだら、お父さんとお母さんと一緒にかなしんでかれるかい？」

名無しD

と言った。
女の子は

名無しD

「うん...でも、死んじゃ嫌だよ」

名無しD

とつぶやいた。

名無しD

おじいちゃんはその日、帰らぬ人となった。

名無しD

1ヶ月後、ある記事が新聞の隅に載った。

名無しD

一部抜粋すると、

名無しD

「一家心中、動機は不明。女の子の名前は斎藤加奈ちゃん」

解説。

解説者

かなしんでくれるかい？
→加奈、死んでくれるかい？

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まっすー

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