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撿 兎 ぉ ぉ ぉ ぉ ! ! ! ! 私 も 仲 間 だ ぞ ぉ ぉ ぉ ぉ ! ! ! !
ちょこっと番外
【ルールに縛られて】
撿兎(シラト
目が覚めると、辺り一面の花畑の中で 俺は寝ていた
撿兎(シラト
昔の事はよく夢に出てくる
俺は、幼くして母を亡くした
父が男手1つで育ててくれた
いや、正しく言えば " 咲覈の皆が " だろうか
生まれた時からマフィアとして育てられた俺は 残念ながら素質がなく、父に見放されていた
撿兎(シラト
風が冷たく俺に当たる 周りの花がゆらり、ゆらりと揺れる
素質はなくとも、俺は父の代を受け継ぐべく ない素質を磨いて、努力した でも、父には認められなかった
唯一俺の傍に寄り添ってくれたのは
咲覈の皆だけだった
撿兎(シラト
あれは数十年前
5歳という幼さで俺は母を亡くしていた
母は身体が弱く長くは生きられないと 医者から言い渡されていたんだ
母が死んでから、父は狂ってしまった
まるで魂が抜けたように どこか遠くを見つめ、夜中にはいつも泣いていたのを 俺は知っている
ある日、父は久しぶりに部屋から出ていた
そんな父は俺の部屋に尋ねてきた
父から言い渡されたのは
父は言葉遣いに厳しかった 自分の慣れない敬語を無理やり強要されていた 理由は、母が原因だろう
母は父と出会う前から敬語口調であり 2人が交際を始めても、中々敬語の癖が外せなく 家でも、どこでも母は敬語だった
少しでも母の死んだ悲しい気持ちを埋めたかったのだろう
次の日の朝
父は首を吊って死んでいた
咲覈を俺に託して死んだ
5歳には刺激が強いだろうな 目の前で冷たくなった父が首を吊っているのだから
唯一慰めてくれる相手である咲覈の下っ端の1人 それが俺の希望だった
父が死んでからも彼だけは俺の傍を離れなかった 咲覈のリーダーを務めて戸惑っても 彼は色々と無知な俺に知識を教えてくれていた
彼以外にも俺の傍に居てくれる人は沢山いた
そんな幸せもずっと続く訳ない
あれは、国同士の争いが激しくなった時だ
それが最後に見た、彼女、彼らの笑顔だった
どうして人間は無理をしてでも笑顔を作るのだろう
人を安心させるために?「私は平気」って促しているの?
そんなはずはない、人間は皆自分の事しか考えてないのだから
この時から
俺は仲間を失うのが怖くなっていた
1人取り残された感覚に恐怖を覚えていた
でも、そこで止まっていても何も進まない
独りぼっちの状態から つい最近までの " 咲覈 " まで上り詰めた
撿兎(シラト
撿兎(シラト
これが俺の教えだった
父のようなマフィアとは正反対な 「人を殺さず、仲間を増やすマフィア」と名を広げられていた
仲間を失う恐怖を少しでも埋めるべく 仲間を増やし続けていた
争いは極力避けた 誰も傷付いて欲しくないから
撿兎(シラト
撿兎(シラト
撿兎(シラト
どことなく、口調も和らいだ気がする
そこで俺は 王子のことを知った
咲覈が拠点とするディスコロル国と 王子の居るウェルチズム国では大変距離の離れた国だった
が、どうしても知りたかった 王子の事を
だって、俺と同じなんだから
自分が普通の人間じゃないのは 物心着いた時から知ってた
今まで、仲間にも黙って過ごしていた
また、独りになるのが怖かったから
王子と俺の悩んでいる事は似ていた だからこそかもな
もし、王子が能力をいつの日か人に明かしたとしよう
人間は王子を気味悪がって 独り になってしまうかもしれない
俺と、同じ過ちを辿って欲しくなかった
こんな悲しい、苦しい気持ちになって欲しくなかった
今までずっと、王子の事を見てきた
本人は気づいていないようだが ほぼ、その近くを離れた事は無い
ストーカーなんて言うんじゃねぇよ
それからも俺は仲間をどんどん増やしていった
でも、人は全く殺していない けれども 任務等は手際よく行っていった
撿兎(シラト
どこか心でそう促していた
撿兎(シラト
思い返している内に溜め息が零れていた
しゔぁ
撿兎(シラト
顔を上げると 壠桃のしゔぁ が俺の顔を覗き込んでいた
しゔぁ
撿兎(シラト
しゔぁ
しゔぁ
やっぱり、聞いてくるか
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
撿兎(シラト
暫く黙った後、しゔぁは口を開いた
しゔぁ
撿兎(シラト
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
しゔぁ
しゔぁ
撿兎(シラト
しゔぁ
しゔぁ
しゔぁ
撿兎(シラト
単刀直入にしゔぁは聞いてきた
撿兎(シラト
撿兎(シラト
しゔぁ
しゔぁ
撿兎(シラト
しゔぁ
撿兎(シラト
しゔぁ
しゔぁ
しゔぁ
しゔぁ
撿兎(シラト
撿兎(シラト
無理矢理 覈咲 にいれたから 仲間と言えるか分からなかったが 今日からまた、改めて言えそうだな
撿兎(シラト
昔の事をぐずぐず言ってても何も変わりやしない
今の仲間の、今の自分で
今を見るべきだ
Please look forward to the next story!
なんか切り方下手くそなってね?(