『弾き語りで生きる俺と陰キャ先輩。』

- ̗̀⚠︎ ̖́- nmmn 本人様とは関係ありません

『episode 1.』

紫side

学校が終わって 家に帰らず、いつもの通路で ギターを弾く

迷惑にならないように人気のない 通路だから人を気にせず1人で弾ける

これが俺の好きな時間

これでお金が集まればいいけど 下手でまだ未成年のやつに大人が お金を渡すわけが無いから これはただの趣味でやってるだけ

最近は寒くなったり暖かくなったり 温度差が酷くて風邪引いちゃったから お歌の調子が悪め

でも、薬もないしゆっくり休める 環境もないから治る気配がしない

家も追い出されちゃったし 学校でも居場所がない。

そんな嫌われ者の風邪は 治らないもんなんだよ

歌が歌えないから鼻歌で済ませる。 早く治したい...

自分の世界に浸ってると すぐ夜になってギターは 弾けなくなる

この現実に引き戻されるような 感覚は嫌。

人通りの少ない不気味な通路。 煙草臭いゴミ箱。

ヤンキーの溜まり場を遠目から 見るのが俺の夜の過ごし方。

たまに喧嘩売られちゃうけど 暇だしうるさいから見ちゃうんだよね

ほんとに治安悪い場所 選んじゃったな~

でも、今更移動は嫌だから ここにいる。

俺はここが好きだから

少し移動して夜ご飯。 汚い残飯の中から食べれそうなのを 探して食べるだけなんだけどね

たまにお腹下しちゃったり 痛くなったり、吐いたりしちゃうけど

何も食べないよりはマシかも

まぁ、わかんないけど

喉が痛くて、思うように食べれない。 美味しくないのはいつもの事だけど

食べてると後ろから声がかけられる 紺色の衣装をまとい、俺の目線と 合わせるようにしゃがむ男の人。 多分、警察官。

学校ではみんなより小さいから 虐められて、自分の コンプレックスだから本当に 身長には触れないで欲しい。

結構な馬鹿だ。 新人さんで夜勤に慣れてないんだろう

そういって、礼もせず 俺はさっき通った道を必死に走った

走って逃げて、いつものところに 着けば疲れ果てて、倒れるように 寝て起きたらまだ夜明けの朝で 街もまだ起きていない

少しすれば通学時間になって 同じ制服の人が歩いてる

俺もそれに釣られるように カバンを持ち、歩き出す

またつまらない一日が始まると思えば憂鬱な気持ちが俺を作る。

授業を4時間受けて給食の時間。 給食の時間も誰かがお金を 出してるから食べれる。 俺は会ったことない人に 感謝してまで給食を 食べたくなかった。

でも、今日はおかしい。 俺の机に給食が乗ってない

食べたくは無いけど ここでしか食べれないおいしいご飯は食べておきたい。

もう俺のためのお金が 無くなったのだろう。

その人も貧乏か。

だからといって、周りからなにか 貰うわけでもなくただ席について 本を読む。

相当舐められてるな。 これに俺が逆らっても喧嘩にしか 発展しないから教室から出て 廊下をフラフラ歩く

歩く意味はない。

昼休みになって学校がざわざわしだす

だけど、俺には関係ない

人のいない階段でぼ~っと静かな 時間を過ごす

お風呂入らないといけないのかな

俺だって入れるなら入りたいよ

でも、入れないからこう言われる

反抗したら怒鳴られる

俺には義務しかないのか

ほんとに嫌な人間だな

影でしか言えない俺は弱いんだろうな 自分では強いと思ってるけどね

『episode 1.』

𝙚𝙣𝙙 .