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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

皆さんおはよう!

こんにちは!

こんばんは!

枝豆だよ!

今回はジューンブライドにちなんで一次創作を書いていこうと思う!

メダルが欲しい枝豆、初の試み!

ジューンブライドにちなんでとか言ってるくせにハッピーエンドじゃないwww

苦手な人!気をつけて!

それじゃあどうぞ!

2021年5月15日、私達は1年前結婚 した。だから初めての結婚記念日だ。夫の優ちゃんこと小林優翔は 東京で弁護士をやっている。いつもは仕事が忙しく帰りが遅いが

小林優翔

今日は絶対早く帰ってくるから!

と約束してくれた。

せっかくだからと張り切って私は 料理を作った。品数はいつもより 多めに、食材もいいものを買った。 後は予約しておいたケーキを 優ちゃんに取ってきてもらえば 完璧だ。

小林晴夏

優ちゃん喜んでくれるかなー?

私は優ちゃんの喜ぶ姿を思い 浮かべる。

小林優翔

うわぁ!こんなにいっぱい!大変だったでしょ?ありがとう晴ちゃん!

彼の事を考えると嬉しくなって 思わず笑みが溢れてきた。

小林晴夏

早く帰って来ないかなー

それから約1時間後、午後8時47分

小林晴夏

遅いなー

小林晴夏

8時には帰ってくるって言ってたのに

小林晴夏

ご飯覚めちゃったよ

その時急に私のスマホが鳴った

小林晴夏

きっと優ちゃんだ!

私はスマホに飛び付き、画面も見ず電話に出た。

小林晴夏

もしもし!優ちゃん!

晴夏ちゃん

小林晴夏

ハアハアハア

私は病院の廊下を全力で走る。 すれ違った看護師さんに

看護師

院内は走らないで下さいね

と注意されるが構わず走る。

小林晴夏

(どうして優ちゃんが…)

そんなことを考えながら、彼の病室まで急いだ。

バンッ

小林晴夏

優ちゃん!

優翔の母

晴夏ちゃん…

病室に入った途端目に飛び込んで 来たのは 包帯が全身に巻かれ青白い顔で ベッドに横たわる夫と 潤んだ目でこちらを見ている 彼の母親だった

小林晴夏

優…ちゃん…?

私はフラフラとベッドに近づく

たった数メートルの距離が ものすごく長く感じる

やっとの思いでたどり着いた彼の頬に触れると

ゾッとするほど冷たかった

小林晴夏

えっ…

優翔の母

ごめんね…晴夏ちゃん…

優翔の母

本当に…ごめんなさい…(ポロポロ)

私は悟ってしまった。

優ちゃんがもう空へ 旅立ってしまったことを

よく考えたらおかしかった お母さんが電話をしてきた時、何かを堪えるような声をしていた事。

ベッドにいる優ちゃんに心電図の モニターが付いていない事。

よく考えたら分かったはず。

でも優ちゃんが死んでしまったって信じられなくて、信じたくなくて

もしかしたら私が着いたら急に元気になって

小林優翔

おはよう。晴ちゃん。

なんて笑いかけてくれるかと思って

彼の頬の冷たさが私を現実へと 呼び戻す

小林晴夏

うっ…

小林晴夏

うわぁぁぁぁ

小林晴夏

優ちゃん…優ちゃん…!

小林晴夏

ああああああああぁぁぁ

6月の花嫁は幸せになれる。 嘘だった。 幸せになれるはずだったのに 神様に見捨てられた…

小林晴夏

今日は結婚記念日だよ
優ちゃん…

あの日から1年、今日は… 2022年6月15日。

小林晴夏

おめでとう

ボソリと祝いの言葉を口にしながら私は優ちゃんのお墓に花を供える

1年たった今でもあの日の事は鮮明に覚えている

優ちゃんがいなくなってしまった 事は今でも耐えきれない

時々、思い出して泣いてしまう ほど。

でもいつまでも立ち止まっては 居られない

優ちゃんが最後にくれたあの言葉…

小林晴夏

うっうっ(ポロポロ)

小林晴夏

優ちゃぁん…

小林優翔

晴ちゃん

小林晴夏

えっ…

そこにはほんの少し体の透けた 優ちゃんの姿が会った。

小林晴夏

優…ちゃん…?

小林優翔

ごめんね…先に逝っちゃって…

小林優翔

最後に…晴ちゃんに伝えたいんだ

小林優翔

笑って…?

小林優翔

晴ちゃんには幸せに生きて欲しい…

小林優翔

悲しい顔をすると幸せが逃げて行っちゃう…晴ちゃんには笑ってて欲しいな…

小林優翔

僕の分まで笑って生きて、長生きしていつかお土産話聞かせてね?

小林晴夏

優ちゃん…

小林優翔

愛してるよ

小林晴夏

ニコッ

小林晴夏

私も…愛してる(ポロポロ)

あれは絶対に優ちゃんだった。 きっと最後に神様がお話させて くれたんだ

あの日は神様を呪った。なんで 優ちゃんなんだって

でも今なら少し分かる気がする。 神様も優ちゃんの近くに居たかったんじゃないかって。

でも置いていかれちゃう私達が可哀想に思えて最後に少し話をさせてくれたんじゃないかって。

まだ心の傷は癒えないけど、いつかまた前を向いて笑えるといいな。

6月の君へ届くように

この作品はいかがでしたか?

555

コメント

164

ユーザー

感動しました😭

ユーザー

…(泣)あ…ごめん…感動しちゃった…(笑)クオリティ高いね…!すごいよ( *´꒳`* )

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