テラーノベル
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配信開始から一時間。 シクフォニのコラボ配信は、いつも通り騒がしかった。 「いやそれ絶対お前のせいだろ!」 「違うって!!」 「コメント欄もそう言ってるぞー」 笑い声が飛び交う中、すちは珍しく静かだった。 ソファに座りながら、時々相槌を打つだけ。 長時間の収録後そのまま始まった配信だったせいで、かなり眠そうだった。 「すち、生きてる?」 「……いきてる……」 掠れた声に、メンバーが笑う。 「寝んなよ?」 「寝たら顔に落書きするからな」 「やめてぇ……」 そう言った直後、すちの頭がこくん、と揺れた。 コメント欄が一気にざわつく。 『え、寝そう』 『かわいい』 『限界では?』 「おーい、すち?」 隣のメンバーが肩を軽く揺する。 すると、すちは薄く目を開けた。 「……ん……」 「ほんとに眠いじゃん」 「今日はもう終わる?」 「いやでも配信中だし……」 そう言いながらも、声は完全に寝起きだった。 その時。 ひまなつが冗談っぽく笑う。 「じゃあ、今一番好きなメンバー言って?」 「急になに?」 「寝ぼけてる時が本音出るらしいぞ」 「うわ最低」 みんなで笑っていると、すちはぼんやりしたまま、小さく呟いた。 「……みんな、すき……」 一瞬、空気が止まる。 コメント欄も爆速で流れ始めた。 『!?!?!?』 『待って』 『かわいすぎる』 『今の聞いた!?』 けれど、すちは気づいていない。 眠そうにクッションへ頬を押しつけながら、さらに小さな声で続ける。 「……だって、やさしいし……いつも、いるし……」 完全に寝ぼけていた。 メンバーたちは顔を見合わせる。 「……え、どうする?」 「これ全国に流れてる」 「録画切り抜き確定だろ」 「かわいすぎて無理」 LANは耐えきれず机に突っ伏している。 すると、すちはまた小さく眉を寄せる。 「……なんで笑うの……」 「いや、ごめんって」 「すちが可愛すぎるのが悪い」 「んぇ……?」 理解できていない顔のまま、すちはいるまの肩にもたれかかった。 その瞬間。 「…………」 メンバー全員、完全に固まる。 「いるまだけずるい!」 「俺が肩かすよ」 コメント欄はさらに大荒れだった。 『今寄りかかった!?』 『保護案件』 『愛されてるなぁ……』 しばらく沈黙したあと。 「……今日の配信、終わりにするか」 「賛成」 「これ以上は心臓がもたない」 「すちは回収します」 「やめろ言い方」 わちゃわちゃ騒ぎながら、配信は終了した。
コメント
2件
てぇてぇ...すちくん受け&愛され大好きな私からしたら最高の空間だ...ありがとう
分かる…この回、配信の空気感がリアルすぎて見てるこっちが照れたよね(笑) 寝ぼけて「みんな、すき」ってポロッと言っちゃうすちくん、完全に無防備で愛おしすぎたし、メンバー一瞬固まるの分かりみが深い🥀 いるまの肩にもたれるシーン、保護案件すぎて私も心臓もたなかった…こんな何気ない日常の温かさをここまで魅せてくれるの、Rさんのキャラ愛感じる🖤