俺は、人の役にたつことを するのが好きだった
自分の命よりも…他の人の命を 優先したい。そう思うほど
でも
でもさ
ふと、思うんだ
自分の命を犠牲にしてまで
そんなに他人を 守りたいのか
って
人生は、1度きりだから 命は軽いものじゃない
俺は、分からない__。
友達
なあなあ!
俺
んー?
友達
お前ってすっげぇ優しいって言われてるけどさ
友達
実際人助けしたいとか思ったことある?
俺
おう!そりゃあ老若男女関係なく助けたいぜ!!
友達
うわーイケメン
俺
どこがだよ、当たり前だろ
友達
そういうとこなんだよなー
生徒
二人共帰ろー
友達
いいよー!
俺
俺はパス
俺
ちょっと用事があるから
生徒
りょうかーい
友達
じゃあなー!
俺
おう!
俺
人助けかぁ
俺
まあ、見かけたら助けるってことはしてるしなぁ
そんな独り言を呟きながら 俺はいつもの道を歩いた
だけど、そこで 事件が起きた
子供
蝶々さんだー!!
子供
待て待て〜!!
子供が1人、道路に飛び出した
車
向こうからは 車が来ていた
俺
…は!、?
俺は思わず立ち止まった
助けなきゃ
そう思っていたのに
ドンッ
周りの人
キャーッ!!子供が!!
周りの人
誰か!救急車を!!
俺
………………………………
俺は、止まってしまった
躊躇ってしまった
怖かった
あそこに踏み入るのが
怖かった
だから俺は
1人の子供を見殺しにした
俺は、人の役にたつことを したかった
だけど
口では助けると言えるけど
本当にそうなのだろうか?
自分の命を亡くしてまで
見も聞きもしない赤の他人を
本当に守りたいと思えるのか?
俺は、分からない