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優願
…知るかよ…そんなこと…
紫久怜
……ほら、逃げた。
優願
何がいけないの…
紫久怜
…いけないって訳でも無いんだ。
紫久怜
はっきり言うと環境かもな
優願
環境…？
紫久怜
お前。親と目を見て話したのはいつだ？
優願
…そんなの覚えてないよ…
紫久怜
…それは親に問題があるか
紫久怜
お前に問題があるかだ。
紫久怜
…親はどんな感じなんだ？
優願
…知らないよそんなこと…
紫久怜
……なぁ優願……
優願
別に良いだろ!!!
優願
俺は…お前に話せないことが…多いんだから…
走り去る
紫久怜
……
優願
……
優願
…(飛び込んでみようかな。)
海に入る
優願
……このまま…溺れようかな…
優願
……(綺麗だなぁ…)
優願
……
疲れたな…この人生…
何一つ楽しいことなんてなかったじゃん…
もういいよ…死んだって…
兄ちゃん!!!!!!!
天音
兄ちゃん、！
天音
兄ちゃん!!!
優願
…
優願
あ…れ…？
天音
…良かった…兄ちゃん…
抱きつく
優願
……ごめん…
天音
いいの…
優願
……
天音
家に帰って、寝よ…？
優願
……そーだね…
天音
お小遣い…無くていいよ。
優願
……どうして？
天音
…全然友達と遊ぶ事ないもん…笑
優願
……そっか。
天音
大丈夫？
天音
寒くない？
優願
ほんとに大丈夫だから笑
優願
そんなに心配しないで？
天音
…
天音
兄ちゃんすぐ無理するもん…
優願
ただいま…
天音
ただいま…
父
金くれよ
優願
………いく…
天音
あげない。
優願
は…
父
あ？
優願
……
天音
兄ちゃんが頑張って稼いだお金なの。
父
倍にして返してやるよ
父
ほら早く渡せや！
優願
ｯ…嫌!!
父
…残念だ
優願
……
父
なら、殴らせろよ。
父
あ、体売ってんならそれでもいいぞ？w
優願
……
天音
…兄ちゃんはそんな事しない…
天音
全部嘘だもん…
優願
……
優願
ごめん…
優願
……ごめん…なさい…
歩いて部屋に行く
優願
……
机に置いてあるネックレスを掴む
優願
…母さん…
優願
…俺…どうすればいい。
優願
…俺…わかんないや…
優願
自分が何したいのかも。
優願
自分が何をしてるのかも。
優願
……最近。生きた心地がしないや…
『そうねぇ…』
『自分を信じてみたらどう？』
優願
……？
『貴方はきっと、』
『頭を使えば簡単に解決できるわ。』
『私がそうだったもの。』
『お父さんもそれは一緒なのよ』
『地頭はいいの。』
『よく考えなさい。』
『そしたらきっと』
『答えは見つかるから。』
優願
……母さん…
優願
…ありがとう。
優願
…やるだけ、やってみるよ。
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