太宰治
こんな所で読書かい?
輝
自然の香りは心地いいから
太宰治
、、目が見えないのに、
面白いのかい?
面白いのかい?
輝
こういうのは雰囲気作りよ、
其れにこれは貴方が良く読んでくれたから、
内容も覚えてる
其れにこれは貴方が良く読んでくれたから、
内容も覚えてる
太宰治
はぁ、、全く君という人は
太宰治
、、中也の味方をしている訳じゃないけど、
こんなところで護衛も無しで、
心配するんじゃないのかい?
こんなところで護衛も無しで、
心配するんじゃないのかい?
輝
大丈夫よ、私だって
弟に守られてばかりじゃないわ
弟に守られてばかりじゃないわ
太宰治
、、そうかい
輝
、、まだ居る?
太宰治
あぁ、いるよ
輝
何で居るのよクスッ
太宰治
居ちゃダメかい?
輝
どうせいるなら読み聞かせて頂戴よ
太宰治
うーん、其れは少し面倒だなぁ、、
輝
ならお引き取り願うわ
太宰治
読み聞かせていただきます
太宰治
──────そして名も無き子猫は、
少年と生涯共に過ごしました。
少年と生涯共に過ごしました。
太宰治
、、はい、読んだよ
輝
スゥ、、、スゥ、、
太宰治
、、寝てるし
太宰治
全く、しょうがない人だなぁ、、
(多分) こんな感じのゆるい物語です。