十亀 条
そっちじゃないよぉ
十亀 条
兎耳山 丁子
十亀 条
お願いしていい〜?
兎耳山 丁子
獅子頭連の根城・“オリ” の隣。
『うさぎとかめ』という 看板を掲げた、 小さな駄菓子屋がある。
小熊 聡太
ちょーじくん!
こんにちはー!
兎耳山 丁子
聡ちゃんじゃん!!
兎耳山 丁子
お客さんだよー!
十亀 条
十亀 条
小熊 聡太
お休みだから!
十亀 条
小熊 聡太
ほら瞬ちゃん!
隼瀬 瞬
十亀 条
隼瀬 瞬
小熊 聡太
人見知りなんだよね
十亀 条
兎耳山 丁子
何するー!?
十亀 条
あんまり仕事サボって
遊ばないでよねぇ
兎耳山 丁子
仕事の一環だよ!
十亀 条
駄菓子屋とは名ばかりで、 ここは専ら子ども達の 遊び場と化していた。
遊びに来る小中学生を相手するのが 二人の主な仕事とも言える。
十亀 条
いいんだけどねぇ)
これが、“ちょーじ”の 目指したカタチなら。
オレはそれを担ぐだけ。
それが、オレの幸せだから。
カラン、カラン…
独特なドアベルの音とともに、 ゆっくりと店の扉が開く。
十亀 条
あぁ、久しぶりぃ
有馬 雪成
鹿沼 稔
訪れてきたのは、 有馬と鹿沼だった。
十亀 条
変わったねぇ、一瞬
誰かと思ったよぉ
有馬 雪成
だけだよ、なぁ鹿沼
鹿沼 稔
十亀ったら、全然
変わんないんだから
鹿沼 稔
伸ばさないの?
十亀 条
伸ばさない予定かなぁ
十亀 条
昔に戻ったみたいな
髪型だねぇ…
有馬 雪成
鹿沼 稔
前の話だね〜…
邂逅した二人の髪型は、 獅子頭連加入時のものと よく似ていた。
それがより一層、 懐かしい気持ちを際立たせる。
鹿沼 稔
十亀 条
あそこ、子どもと
いるでしょぉ?
有馬 雪成
よぉ兎耳山ぁ
店の奥で子どもと座っている 兎耳山に、有馬が声をかける。
兎耳山 丁子
ありまにぬまちゃん!
有馬 雪成
鹿沼 稔
兎耳山 丁子
聡ちゃんと瞬ちゃんに
算数教えてる!!
小熊 聡太
有馬 雪成
鹿沼 稔
ってか、兎耳山が?
教えられるの??
有馬 雪成
間違いだろ…
兎耳山 丁子
もー!オレだって、
算数くらい分かるよ!
十亀 条
そこの答えは
5分の3じゃなくて
5分の4じゃない?
兎耳山 丁子
小熊 聡太
小熊 聡太
うそつき!
兎耳山 丁子
十亀 条
苦手じゃないっけ?
兎耳山 丁子
十亀 条
オレが教えるからぁ
兎耳山 丁子
十亀 条
もうしたのぉ?
兎耳山 丁子
十亀 条
兎耳山はしぶしぶ立ち上がり、 在庫の確認に向かった。
小熊 聡太
教えてくれるの?
隼瀬 瞬
十亀 条
で、どこかな?
小熊 聡太
有馬 雪成
打ち解けてんな
鹿沼 稔
子どもの面倒見るとか
考えもしなかったよ
兎耳山 丁子
結構楽しいよ!
十亀 条
もうすっかり保育園
みたいな感じに
なってるけどねぇ…
兎耳山 丁子
ほら二人もさ、
ここ座りなよ!
そう言って、兎耳山は 有馬と鹿沼に席をすすめる。
四人の思い出話の花が 咲きかけていた。
第2話・邂逅
変なところで終わっちゃった笑 キリのいいところが無くて…
♡ありがとうございます! 100超えてめちゃくちゃ嬉しい…✨️
NEXT→→♡100
(ということでいきなり高望み)