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十亀 条

あ~ちょーじ、
そっちじゃないよぉ

十亀 条

それはこっちの棚ねぇ

兎耳山 丁子

あ、そっか!!

十亀 条

在庫の確認、
お願いしていい〜?

兎耳山 丁子

任せてよ!!

獅子頭連の根城・“オリ” の隣。

『うさぎとかめ』という 看板を掲げた、 小さな駄菓子屋がある。

小熊 聡太

おにーさん!
ちょーじくん!
こんにちはー!

兎耳山 丁子

こんにちはー!
聡ちゃんじゃん!!

兎耳山 丁子

ほら亀ちゃん、
お客さんだよー!

十亀 条

おぉ〜こんにちはぁ

十亀 条

今日は早いねぇ

小熊 聡太

今日は学校
お休みだから!

十亀 条

…隣はお友だち?

小熊 聡太

そう!
ほら瞬ちゃん!

隼瀬 瞬

…!

十亀 条

こんにちはぁ

隼瀬 瞬

…グスン…

小熊 聡太

…瞬ちゃん、ちょっと
人見知りなんだよね

十亀 条

うんうん、そっかぁ

兎耳山 丁子

聡ちゃん、今日は
何するー!?

十亀 条

こらちょーじ、
あんまり仕事サボって
遊ばないでよねぇ

兎耳山 丁子

えー!?これも
仕事の一環だよ!

十亀 条

…ほどほどにしてねぇ

駄菓子屋とは名ばかりで、 ここは専ら子ども達の 遊び場と化していた。

遊びに来る小中学生を相手するのが 二人の主な仕事とも言える。

十亀 条

(…楽しいから、全然
いいんだけどねぇ)

これが、“ちょーじ”の 目指したカタチなら。

オレはそれを担ぐだけ。

それが、オレの幸せだから。

カラン、カラン…

独特なドアベルの音とともに、 ゆっくりと店の扉が開く。

十亀 条

いらっしゃい、って…
あぁ、久しぶりぃ

有馬 雪成

よぉ十亀

鹿沼 稔

やぁ、久しぶりだね

訪れてきたのは、 有馬と鹿沼だった。

十亀 条

…ずいぶんと見た目が
変わったねぇ、一瞬
誰かと思ったよぉ

有馬 雪成

お前が変わらなすぎる
だけだよ、なぁ鹿沼

鹿沼 稔

ほんとそうだよ…
十亀ったら、全然
変わんないんだから

鹿沼 稔

もう髪は
伸ばさないの?

十亀 条

ん〜…今のところは
伸ばさない予定かなぁ

十亀 条

…なんだか二人とも、
昔に戻ったみたいな
髪型だねぇ…

有馬 雪成

ハハッ、いつの話だよ

鹿沼 稔

それこそ、4年以上も
前の話だね〜…

邂逅した二人の髪型は、 獅子頭連加入時のものと よく似ていた。

それがより一層、 懐かしい気持ちを際立たせる。

鹿沼 稔

それより、兎耳山は?

十亀 条

ん?ちょーじなら…
あそこ、子どもと
いるでしょぉ?

有馬 雪成

あーあれか!
よぉ兎耳山ぁ

店の奥で子どもと座っている 兎耳山に、有馬が声をかける。

兎耳山 丁子

うーーーん…って、あ!
ありまにぬまちゃん!

有馬 雪成

久しぶりだな

鹿沼 稔

…今は何してるの?

兎耳山 丁子

えっとね、今は
聡ちゃんと瞬ちゃんに
算数教えてる!!

小熊 聡太

こっ、こんにちは!

有馬 雪成

おぉ、こんにちは

鹿沼 稔

こんにちは〜
ってか、兎耳山が?
教えられるの??

有馬 雪成

教わってる、の
間違いだろ…

兎耳山 丁子

失礼だなー!
もー!オレだって、
算数くらい分かるよ!

十亀 条

…でもちょーじぃ、
そこの答えは
5分の3じゃなくて
5分の4じゃない?

兎耳山 丁子

えーうそ!?

小熊 聡太

えっ、違ったの!?

小熊 聡太

ちょーじくん
うそつき!

兎耳山 丁子

ち、違うよー!

十亀 条

ちょーじ、数学
苦手じゃないっけ?

兎耳山 丁子

で、でも算数くらい…

十亀 条

いいよぉ、代わりに
オレが教えるからぁ

兎耳山 丁子

えー…

十亀 条

在庫の確認、
もうしたのぉ?

兎耳山 丁子

…やってくる…

十亀 条

はぁい

兎耳山はしぶしぶ立ち上がり、 在庫の確認に向かった。

小熊 聡太

おにーさんが
教えてくれるの?

隼瀬 瞬

…グスッ

十亀 条

そぉだよ〜
で、どこかな?

小熊 聡太

えっとねー…

有馬 雪成

…ずいぶんと
打ち解けてんな

鹿沼 稔

そうだね…二人が
子どもの面倒見るとか
考えもしなかったよ

兎耳山 丁子

そう?
結構楽しいよ!

十亀 条

駄菓子屋というより、
もうすっかり保育園
みたいな感じに
なってるけどねぇ…

兎耳山 丁子

楽しいからいーの!
ほら二人もさ、
ここ座りなよ!

そう言って、兎耳山は 有馬と鹿沼に席をすすめる。

四人の思い出話の花が 咲きかけていた。

第2話・邂逅

変なところで終わっちゃった笑 キリのいいところが無くて…

♡ありがとうございます! 100超えてめちゃくちゃ嬉しい…✨️

NEXT→→♡100

(ということでいきなり高望み)

獅子達のありふれた毎日に

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