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まって、これって『美しき_へ』とリンクしてます!? イギ虐やパラ虐は何気に見かけることもあるけど墺虐は斬新過ぎて逆に好きですわ
オーストリア
オーストリア
オスマン帝国
…優しくする必要なんて、ない。
オレははっきり...そう思った。
オーストリア
オーストリア
こいつは、否定した。
オレを、ドイツにとってのオレを、オレを!!
オーストリア
オーストリア
オーストリア
オーストリア
オーストリア
精一杯、怒鳴った。
許せない。
イタリアの代わりにすらなれないくらい眼中にないと言われたこと、
必要とされていないと言われたこと、
その無駄に柔らかい口調も、全部。
全部全部、腹立たしい。
オレは、ただ、
ドイツを信じてるだけなのにッ...!!!
オスマン帝国
彼は、へらっと笑って、オレに近づく。
オーストリア
オスマン帝国
オレが後ずさると、オスマンもその分近づく。
そして...やがて、背中は、
壁に当たった。
オスマン帝国
まるで無邪気な子供のように、首をかしげる。
だというのに、オレより少し身長の低い彼の目は、
底の知れない、ブラックホールのようだった。
オスマン帝国
オスマン帝国
オスマン帝国
オーストリア
オスマン帝国
オーストリア
オスマン帝国
彼の口から次々と漏れ出す、真実。
それは、オレにとっては鋭利な"刃"で、
身体を内部から破壊するような、毒だった。
オスマン帝国
オスマン帝国
オーストリア
違う、そんなはずは。
そんなはず、ない。
...なのに。
どうして、どうしてこんなにも、
反論が...できないんだ?
言いたいことは、山ほどあるはずなのに。
全て、彼に否定されるような気がして、
怖くなった。
長い永い沈黙が、訪れる。
相変わらず彼は気味の悪い笑顔でオレを見つめてきて、
オレは、下を向いていた。
オーストリア
オーストリア
どんどん自信がなくなって、
オレは、気がついたらそんなことを言っていた。
オスマン帝国
…暫くして。
彼の声が、笑い声が、鼓膜に響いた。
オスマン帝国
数歩空いていた距離を、彼がオレに歩み寄って、
頭を、撫でた。
まるで、言葉を発した赤ん坊を、褒めるように。
オーストリア
オスマン帝国
オスマン帝国
彼はそう言いながら、数歩後ろに下がる。
離れてくれた。
そう思うと、心の底から安寧した。
きっと、皆戦時中で、狂っちまってるんだ。
だから、ドイツも、イタリアも、コイツだって。
情緒が不安定だから、こんなことしてるだけ。
そう、思わないと、
オレも、気が狂いそうだった。
オスマン帝国
オスマン帝国が、置いてあったバッグを取り出す。
その中から出てきたのは...数枚の写真たち。
オスマン帝国
オーストリア
渡された写真を、見てみる。
何の警戒もせずに。
…そして、その写真は。
オーストリア
オーストリア
その写真は、何故かカラー付きだった。
今の時代にはカラー付きの写真なんて、ないはずなのに。
暗いくらい、部屋の中。
手錠や足枷を繋がれ、何故か国旗に黒い鷲の描かれ、
背中に黒い羽根のついた、イタリア。
…そして、その、イタリアと。
行為に及んでいる、誰かが。
…居た。
そして…写真の右上には、
1943年、と書かれていた。
オスマン帝国
オスマン帝国
違う。
今のあいつの国旗は、変わってない。
だから、違う。
オスマン帝国
オスマン帝国
オーストリア
オーストリア
オーストリア
震える声を、抑えながら。
オレは、そう言うしか、なかった。