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⚠️なんでもいい方向け⚠️
自己防衛よろしくお願いします
いってらっしゃい
俺は7月のある日の放課後
彼を屋上へと連れてきた
俺の心臓はかつてないくらい動いてて
まだ何も言ってないのに目が潤んでしまう
nakamu
broooock
broooock
言いたいことがあるんだ
そう言ってついてきてもらったのにちゃんといえなきゃ意味がない
彼はかつてないほど困惑の表情を浮かべこちらを見ていた
nakamu
深く息を吸い込んで吐いて
nakamu
ずっと友達だった彼相手にここまで緊張したことはないだろう
broooock
nakamu
nakamu
nakamu
broooock
もう
考えていたことなんて今は全部忘れて
赤い空の下で俺は口を開けた
nakamu
nakamu
顔を上げられなくて
語尾が震えた
broooock
broooock
視界の外で彼はどんな顔をしているのだろう
俺は彼を見れないまままた口を開ける
nakamu
もう視界が滲んでうざったらしい
broooock
broooock
その明るい声と共に彼の手が俺の頬に添えられた
彼と目が合い
その蒼くて綺麗な目に見つめられて
nakamu
視界が曇って何も見えなくなる
broooock
broooock
彼は誓いの言葉を述べるように俺の両手を握りしめてそう言った
nakamu
俺は縦に頭を動かすことしかできなくて
大好きな彼の声だけを聞いていた
明るい朝日で目が覚める
違和感のある目元に手をやれば
やっぱり腫れていた
いつもと同じ朝日なのに
とても明るく見えて
朝から口角が上がってしまう
俺は目を細めながら体を起こして
彼と一緒に学校に行くために
すぐに学校の準備を始めた
珍しく待ち合わせ時間より前に着いて
嬉しすぎて暴れ出しそうな心を抑え彼を待つ
broooock
遠くから彼が歩いてくる
broooock
broooock
nakamu
broooock
頭は一つ分以上高い彼に見下ろされながら俺は言う
nakamu
nakamu
いつもよりぶっきらぼうになっちゃうのは恥ずかしいから
broooock
broooock
いつもより彼がカッコよく見えるのも俺が浮かれすぎてるから
ちょっとした会話を交わしながら着いた学校
廊下にはちらほら人がいてたわいもない雑談をしている
男同士なのに付き合っているというはっきりとした事を背負っているからか
たくさん視線を浴びている気がした
俺たちはいつも通り同じ教室へと入った
教室に入ると
クラスメイトの彼らがコソコソと俺たちを見て出ていく
broooock
彼の方を見ると
彼は自身の机の方向を見ていて
俺もそちらへと視線を向けた
そこには明らかに油性ペンで書かれたであろう殴り書きの字
ホモ きもい 菌がうつる ゲイ 人権ない奴ー
悪意しか込められていないであろうその机を見て
俺は思わず泣きそうになった
broooock
broooock
彼は冷たい声でそう言った
俺は体の震えを抑えられなくて
どんどん視界が滲んでいく
broooock
彼は俺の目元を手で覆った
暖かいその手に自然に触れていて
broooock
broooock
俺はまた頷くことしかできなかった
broooock
結局彼におぶられて
気づいたら屋上にいた
俺が彼に告白をした場所
彼があんなことをされてしまった原因を作った場所
nakamu
俺があんなことをしたから.....
broooock
彼は腰を下ろして俺のことを下から覗き込む
broooock
broooock
broooock
broooock
broooock
彼の甘い声はいつも通り
俺のことを見つめてくる蒼い目もいつもの綺麗な目
彼は動揺など何もしていなかった
nakamu
自分を殴りたくてしょうがなかった
なんで彼だけがこんな仕打ちを受けるんだ
俺はこんな状況に耐えられない気がした
また絆創膏が増えている.....
あの日から日に日に増えていく彼の体についた絆創膏
nakamu
nakamu
broooock
broooock
broooock
彼はいつも通り明るい笑みをこちらに向けてそう言った
日に日にやつれていく彼を見て
俺は流石に見過ごせなかった
彼と話すために
夏休み中の深夜に外に出て公園へときた
でも彼は一向に来なくて
暖かい夜をベンチに座って過ごした
nakamu
ごめんね。
大好き
本当に大好き
nakamu
nakamu
横になっていた体に思いっきり力を入れた
少し寝てしまったのだろうか
頬にはベンチの跡がついていた
それと涙のあとも
nakamu
nakamu
俺は迷子の子供のように辺りを見回しながら
大好きな彼の名前を呼んだ
この公園には俺以外の人は誰もいなかった
深夜テンション作品再活
再活届ありがとうございました〜
楽しんでいただけたら幸いです!
んじゃばいばい!!