わっちが帰ってきた。今日は凄い疲れたから甘えよ。そう思っていたのに。
長岡亮介
あ、おかえり!
伊澤一葉
......
長岡亮介
お風呂先入る?
伊澤一葉
...るせ....よ
長岡亮介
わっち、どうしたの、?
伊澤一葉
だからうるせぇんだよ。
長岡亮介
っ、、
伊澤一葉
疲れたから、もう寝るわ
長岡亮介
好きな物作って待ってたのに...
伊澤一葉
...
長岡亮介
ねぇってば、
伊澤一葉
黙れよ、疲れてるって言ってんだろ!
少しは理解しろよ...!
わっちが怒った。無視されたのも、怒鳴られたのも、、、
せっかく甘えようと思ったのに、
わっちがいないのはとても寂しい。
気まずさから僕はソファーで寝た。
目覚めて起きると朝になっていた。
わっちを起こしに寝室へ行く。
長岡亮介
わっち、?
伊澤一葉
....
長岡亮介
わっち、朝だよ!起きて!
伊澤一葉
....
長岡亮介
起きてってば!
伊澤一葉
....
また、無視だ。
もう諦めよ。と思い僕はリビングへ。
長岡亮介
おはよ、ご飯いる、?
伊澤一葉
なんで起こしてくれないんだよ、
長岡亮介
え...?
伊澤一葉
まじでふざけんな、。
長岡亮介
2回も起こしたけど起きなかったじゃん、、
伊澤一葉
まじで使えねーわ、
長岡亮介
っ、泣
伊澤一葉
何泣いてんの、めんどくせぇな
長岡亮介
わっち...なんか、
伊澤一葉
はぁ?
長岡亮介
....
伊澤一葉
もういい、仕事行く
理解しろとか、使えないとか、
めんどくさいとか、
僕は邪魔なんだきっと...
長岡亮介
ご飯捨てちゃったな...
長岡亮介
もう甘えない、迷惑かけちゃう...
起きた頃にはもう17時、わっちが帰って来る、ご飯作らなきゃ。
急いで、スーパーへ行き材料を買う。
またわっちの好きな物を作ることに。
あんな事を言われたのに、
僕はわっちを好き過ぎてる、
長岡亮介
っ、痛…
急な頭痛。泣き過ぎたせいだと思った。
けど身体が重くなっていく。なんでだろ...
長岡亮介
全然帰って来ない...
長岡亮介
おかえり、わっち!
伊澤一葉
まだ起きてんの...
長岡亮介
遅かったね、ご飯は?
伊澤一葉
いらない....
長岡亮介
はぁ...
伊澤一葉
なに溜息ついてんの。
長岡亮介
啓太郎の事まってたのに何その言い方。
伊澤一葉
別に起きててなんて言ってないだろ
長岡亮介
啓太郎が喜ぶと思って啓太郎が好きな料理作って、疲れてるからすぐお風呂に入れるように準備して、僕の気持ちも知らないで...
伊澤一葉
だから頼んで...
長岡亮介
もういい。
長岡亮介
わっちにとって僕はどうでもいいよな...
伊澤一葉
今ピアノの練習で上手くいってない、
伊澤一葉
なんでこんなにも出来ないんだ、と自分へのイライラ。
伊澤一葉
「おかえり、わっち」俺の癒しである大好きな亮介の声なのにその声でさえもイラつく。声を出すと八つ当たりしそうで必死に耐える。
伊澤一葉
亮介は、次から次へと、話かけてくる。
伊澤一葉
ついにピークが来て俺は、亮介に向かって''うるせーよ''と言ってしまった。
これ以上言うと、と思い寝室に向かおうとするが。
伊澤一葉
''今日わっちが好きな''
ダメだ、と思った時にはもう声に出してしまった…''黙れよ。少しは理解しろよ''と俺は初めて、亮介にこんな言葉を…
頭を冷やそうと、寝室に行くが、練習の疲れでそのまま寝てしまった。
伊澤一葉
朝起きると隣に亮介は居ない…
俺は昨日の事を思い出した。酷い事を言ったなと反省、ふと時間を見るともう仕事に行かなきゃ行けない時間だった。なぜかまた起こしてくれなかった
亮介にイラついてしまう。とりあえず急いで準備して玄関に向かう。
伊澤一葉
すると、、優しい声でまた亮介が
''わっちおはよう''、って言ってきた。その声に俺は、''なんで起こしてくれなかった''と言ってしまった。その後亮介が、''起こしたのに、起きなかったじゃん''と言った。え、起こしにに来てくれてたのか...でもなんで起きるまでしつこく起こさなかったのか、いつもだったら起きるまで俺を思いっきり叩いたりするのに、
伊澤一葉
それにまたイラつき、''使えねーな''と言ってしまった。''っ泣''
泣かしてしまった。いつもだったら泣いてる亮介を抱きしめて、どうした?って慰めてる。俺は初めて亮介を泣かせたのだ、''面倒臭い''と言ってしまった。
''わっち...何か...''
ん?何?亮介が何か言おうとしたが待っていられなくて俺は仕事に向かう。
伊澤一葉
車に乗り、また冷静になり亮介の事を思い出す。なんて酷い事を言ってしまったのか...自分の大切な人を泣かせてしまった...最後に見た亮介の悲しい顔。
頭からどうしても離れなかった。
伊澤一葉
今日は、MVの撮影。楽しい雰囲気で、最高に楽しかった。その後共演者さんと飲むことになって、いつもだったら亮介に連絡するが自分が言ってしまった言葉を思い出し家に帰りたくないと思ってしまった。亮介が俺のために頑張っている事を知らずに...。
伊澤一葉
家に帰ると電気が着いていた。まだ亮介が起きているとは、思ってもいなかった。玄関が閉まる音で亮介が走ってきた。
長岡亮介
わっち、おかえり...!
伊澤一葉
笑顔で出迎えてくれた。なんで、?あんな酷いこと言ったのに...。
長岡亮介
わっち、ご飯は、?
伊澤一葉
いらない。
伊澤一葉
そうだ、連絡してなかったから...。
俺がいらないと言った後亮介は、悲しい顔で溜息をついた。それがまたイラつく。別にいいだろ、息抜きしたって、と思った。
長岡亮介
頑張って啓太郎のこと待ってたのに何その言い方…
伊澤一葉
亮介が初めて俺に怒ってきた。俺もそれに対抗して、
伊澤一葉
別に起きててなんて言ってないだろ。
長岡亮介
わっちの好きな物を作って、すぐお風呂に入れるようにして、僕の気持ちも知らないで...泣
伊澤一葉
亮介は、泣きながらそう言ってきた。
それに俺はまた..
伊澤一葉
だから頼んでないだろ...?
伊澤一葉
と言った。それに重ねて亮介は大きい声で、
長岡亮介
啓太郎にとって僕はどうでもいいよな...
伊澤一葉
泣きながら亮介は、寝室に向かった。
俺はソファーに座り溜息をつく。そして頭を冷やすことに。少し時間が経って飲み物を取りにキッチンへ行くと...
そこには、俺の大好きな物ばかりが並んでいた...亮介、俺は何をしてんだと。
こんなにも俺の事を思ってくれてるのに...。
啓太郎さんへ
料理、食べたくなかったら捨ててね。
食べたくないと思うけど、!笑
お仕事、お疲れ様。大好き。
亮介より
と書かれていた。 食べるのに。
伊澤一葉
寝室から''バタッ''と言う音がした。咄嗟に寝室へ急いで向かう。
長岡亮介
わっちはもう僕の事嫌いなのかな...
初めて無視され、酷い事を言われた。
喧嘩したのも初めてで。
僕の頭はパニック状態だった...
長岡亮介
やだ…わっちに嫌われるなんて、、
やだよ…
僕はまた泣き始める。するとまた頭痛が
始まった。
呼吸が乱れてく。
長岡亮介
啓太郎くん…
長岡亮介
わっち...たすけて...
するとリビングから僕の名前を呼ぶわっちの声がした。
伊澤一葉
亮介...大丈夫か?
長岡亮介
わち...わっち...
伊澤一葉
大丈夫だからね。ゆっくり呼吸しよっか。
長岡亮介
わっち...ん...
伊澤一葉
大丈夫、大丈夫、吸って、吐いてー
長岡亮介
ん...はぁ...
伊澤一葉
上手だよ。
長岡亮介
わっち、ごめっ…
伊澤一葉
亮介、ちょっと動かすね。
もうダメだと思った時、大好きな人の匂いに包まれた。すごく安心したけど呼吸が出来ない。わっちに言われた通り呼吸をすると治まってきた。
さっき大声を出した事を謝ろうとすると...
わっちが抱き上げてくれてベッドに寝かせてくれた。
伊澤一葉
亮介、ごめんね…
伊澤一葉
ピアノで上手くいかなくて、イライラしてて、それで亮介に、
長岡亮介
わっち...僕もごめんね...
伊澤一葉
亮介は、悪くない。俺の好きな物作って待っててくれたのに酷い事言ってた...
亮介、さっき俺にどうでもいいよねって言ってたけど、俺は亮介が居ないとダメなんだ。だからそんなこと言わないで...不安にさせてごめんな。
伊澤一葉
料理、食べるから。一緒に食べよっか、!
長岡亮介
啓太郎君...泣
伊澤一葉
泣かない泣かない。また辛くなるよ?
長岡亮介
うぅ...ありがとう。
伊澤一葉
大好きだよ。
長岡亮介
僕も。