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冥闇の迷宮、第六層「無音の回廊」 カオス・スピリットとの激闘を終え、瑠南たちは第六層へと足を踏み入れた。そこは、これまでの喧騒が嘘のように静まり返った回廊だった。足音すら響かず、まるで音を吸収する壁に囲まれているかのようだ。
瑠璃
瑠璃
怜
怜
その時、小幸が壁に視線を向け、はっと息をのんだ。
小幸
壁には、真新しいものと思われる剣の跡が残されていた。その跡は、他の魔物の爪痕とは明らかに違う、鋭く、研ぎ澄まされた一撃で刻まれている。
瑠南
瑠南
とと
とと
サイレント・ストーカー 種族: 闇に紛れる魔族 レベル: 55 特徴: 音を立てずに移動し、壁や天井と同化する。相手の聴覚を奪う特殊な魔力を持つ。肉体は非常に硬いが、動きは遅い。複数で連携し、獲物を待ち伏せする。
瑠璃
瑠璃
怜
怜
怜
怜
その瞬間、怜の背後から、巨大な鎌が振り下ろされた。怜は間一髪でその一撃を避けるが、鎌は壁に深く突き刺さる。
モンスター
サイレント・ストーカーは、壁に同化していたその姿を現した。それは、カマキリのような鎌を持った、全身が岩石のような体を持つ魔物だった。
瑠南
とと
とと
瑠璃
瑠璃
怜
怜
小幸
小幸
小幸が放った魔法が、静寂の回廊にわずかな音を蘇らせた。すると、壁に同化していたサイレント・ストーカーたちが、一斉に姿を現した。その数は、なんと七体にも及んでいた。
モンスター
サイレント・ストーカーたちは、その硬い肉体を盾に、ゆっくりと瑠南たちに迫ってきた。
とと
とと
とと
怜
怜
怜が放った魔法が、回廊の壁を大きく揺らした。土煙が舞い上がり、サイレント・ストーカーたちが一瞬だけ動揺する。
瑠璃
煙幕が回廊を覆い、視界が遮られる。サイレント・ストーカーたちは、獲物の位置を見失い、焦れたように鎌を振り回し始めた。その音を聞き逃さず、瑠璃が銃弾を放つ。
瑠璃
瑠璃の銃弾は、音速でサイレント・ストーカーの頭部を貫いた。硬い肉体も、その一撃の前には無力だった。
瑠南
しかし、その時、回廊の奥から、さらに巨大な魔物の足音が響いてきた。
ブラッド・ハウンド 種族: 闇の番犬 レベル: 70 特徴: 闇に紛れ、獲物の血の匂いを追跡する。咆哮は相手の魔力を吸い取り、行動不能にさせる。肉体は硬く、炎のブレスを吐く。
小幸
怜
回廊の奥から現れたのは、三つの頭を持つ巨大な犬の魔物だった。その体は闇に覆われ、目は血のように赤く光っている。
モンスター
ブラッド・ハウンドが咆哮すると、瑠南たちの体が魔力に引き裂かれるような感覚に襲われた。
瑠南
瑠南
小幸
瑠璃
怜
とと
瑠南たちは、ブラッド・ハウンドの咆哮に身動きが取れず、絶体絶命のピンチに陥った。その時、瑠南は再び壁に刻まれた剣の跡に目を向けた。その剣の跡は、ブラッド・ハウンドの咆哮にも負けずに、静かに存在を主張していた。
小幸
小幸
小幸は、るんの剣の跡から、彼女の戦い方を読み取ろうとした。るんの剣は、常に一点を狙って放たれている。そして、その一点は…
小幸
小幸
小幸は、わずかに残った力で、瑠璃に指示を出した。
瑠璃は煙幕玉を投げつけた。ブラッド・ハウンドが煙に惑わされている隙に、ととが素早く動き、懐に飛び込む。
瑠璃
瑠璃は、持てる全ての力をナイフに込め、ブラッド・ハウンドの喉元に突き刺した。ブラッド・ハウンドは、信じられないというような表情を浮かべ、断末魔の叫びを上げてその場に倒れ込んだ。
とと
怜
ブラッド・ハウンドが倒れたことで、魔力の吸い取りも止まり、瑠南たちは再び自由に行動できるようになった。
瑠南
瑠南
瑠南
るんの残した痕跡は、彼女たちにとって、道しるべであり、勇気を与えてくれる希望の光だった。そして、彼女たちは、るんの想いを胸に、さらに深い迷宮の奥へと進んでいった。
るん
るん
るん
コメント
6件
続きが楽しみです! 次回がめちゃくちゃ待ちきれないです()
るん隊長次出てくるん!? めっちゃ楽しみ! 続き待ってます!
これヤバい!楽しすぎる...!! るん隊長〜次出てくるんか!早く続きをお恵み〜☆