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芥花
僕は今がつまらなかった。 そんな僕は未来への平行移動の能力を手にしていた。
僕が飛べる未来というのはすごく限定的で、10秒後、2日後、5ヶ月後という一年の間を行き来することは出来なくて、
毎度の誕生日、例えば来年、例えば15年後の誕生日の日に、もしくは誕生日がすぎて以降にしか飛ぶことが出来ない。
こんな体質、僕は求めてない。
美月
母
僕の家庭には父がいない
父も僕と同じように未来への移動が可能だったらしい。でも父はそのまま移動の中でいなくなった。
美月
母
美月
母
美月
母
学校が嫌いだ。
過去のうずくまってた自分が嫌いだ。
未来なんて見えなければいいのに。
いけなければいいのに
大和
私は過去が楽しかった。
今にはないことが沢山あった。
私の能力は過去への平行移動で、特に制限などはなかった。過去、という範囲は広い。
私の生まれる前、生まれた時、忘れてしまった物心のつく前、
いろんなところが過去だ。私は私自身が生まれる前どこへでも行ける。
ただ、1時間程で現実の世界へ引き戻されてしまう。ここだけが唯一の弱みだ。
大和
大和
大和
ドンッ
大和
通りすがりの人
恥ずかしい。
大和
大和
大和
優奈
大和
優奈
大和
私は私が過去へ行けることを友人には秘密にしている。
大和
ベッドに横たわってスマホを見ながら色々な説を探す。
それを実際に見に行って確かめに行ってやるために。
美月
今の僕が卑屈なせいで待っている未来にいいものがないのは充分に知っている。
未来を、見るのが、知るのが嫌いだ。行くのなんてもっと嫌いだ。
でも気になってしまう。知りたくないことでさえ、気になって見てしまう。
美月
美月
美月
明日僕は一年後へ飛ぶ。