ゆあん
ずっと探していた人物を見つけたと 思って振り返ると浴衣に身を纏ったことで先程とは雰囲気が大きく変わった じゃぱぱの姿があった。
……さっきまで制服だったよな…?
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱはそう言って はにかむように笑う。
そんなじゃぱぱの姿に つい呼吸も忘れて釘付けになった。
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
屋台が並ぶこの場所に とけ込むように馴染んでいて 改めて本当に様になっている。
……そういえばこいつ イケメンなんだった。
…じゃなくて。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ドン!!!!
大きな破裂音に合わせて 様々な場所から歓声が上がる。
……そういえば花火上がってる 最中だったわ(2回目)
それがメインだというのに 目の前の光景の印象が強く すっかり忘れていた。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱに手を引かれ先程の道を戻る。
……高台へ向かう最中自然な流れで 手を繋げてそのままゆっくりと 歩きだす。
この状態であればじゃぱぱも もう先程のように いなくなることはないだろう。
そんな風に言うことで触れている 部分から伝わってくる熱と どんどん早くなる胸の鼓動を 誤魔化しながら繋いだ手を 強く握り直した。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
まだ高台に着いていないものの 同じように広く見渡せる場所まで来た。
そしてじゃぱぱが疲れたらしいので 少し休憩をとることに。 ここからも花火は綺麗に 見えるので問題は無い。
ゆあん
流石はトップクラスの花火。
やはり迫力が違う。
あまりの綺麗さに つい見蕩れて眺めていたら。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
何かと思い視線を移すと じゃぱぱの手にはいちご飴が 握られていた。 そしてそれをはい、と そのままこちらへ差し出してくる。
……まさかこれ買いに行ってた から遅かったのか。
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
そうぼそっと呟いたじゃぱぱは 悪いことをして怒られた子犬かのように しゅんとしていてもはや無いはずの 尻尾さえ見えてくる。
……どうやら先程俺のいちご飴を食べた時のことを引きずっていたらしい。 2個食べられて俺が拗ねたから。
……まじか笑
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
あの時俺が言われたように じゃぱぱへ同じ言葉で返した。
ちょっとした仕返しだ。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
不服そうに唸るじゃぱぱ。 ……可愛いってそういうとこの事を 言ってんだけどな。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
いちご飴をくれた後たっつん達の所へと 戻ろうとこちらに背を向けて高台の方へ 向かっていこうとしたじゃぱぱ。
そんなじゃぱぱを見て 無意識に口から出たのは じゃぱぱを引き留めるような 言葉だった。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
なんで引き留めたか 正確な理由なんて俺も分からない。
だけど少なからず ''まだここにいたい''と思った。
たっつん達の所へ戻る前に 2人だけというこの状況に もう少し浸っていたかった。
だけどもしかしたら じゃぱぱは早く戻りたいと 思っているかもしれない。
だからもう少しだけここに居たら、 すぐに戻ろう。
……少しだけ許して欲しい。
そう決めた後まだ大きく 余裕があるような幅の広い道中で じゃぱぱの隣お互いの服が掠めるような 距離感の中で鮮やかに広がる 大きな花火を見つめた。
たっつん
のあ
ゆあん
たっつん
高台へと戻ってきた。 衝動的な自分の私情込みで遅れて しまったのもありたっつんの説教を 大人しく受けたところで 視線がじゃぱぱに移る。
うり
じゃぱぱ
どぬく
たっつん
じゃぱぱ
ゆあん
なんとか花火が終わるまでには 間に合ったらしい。 そんな大イベントは絶賛、 クライマックスの最中だ。
真っ黒なキャンパスを埋め尽くすか のように鮮やかな色が次々と咲き 間髪入れずに次の花火も上がっていく。
本当に、今まで見た中で1番綺麗。
……一緒に見る相手も大事なのかな… とまるで他人事のようにぼーっと 考えながら鮮やかな夜空を見上げた。
るな
シヴァ
えと
ゆあん
花火大会が終了し 夜空は再び静けさを取り戻した。
そしてバトンタッチしたかのように 今度は地上での賑わいが 戻ってきた様子だ。
屋台の方降りようぜ!と じゃぱぱ以外の皆が駆け足で 坂を下り始めたことで自然に じゃぱぱと2人という形となった。
ゆあん
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱはそう言って こちらに背を向けて去っていった。
ゆあん
…………俺の為……? ってどういうこと?
必死に記憶を辿る。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
もしかして、俺が言ったから?
俺が何気なく言った一言から それをそのまま行動に移した という事だろうか。
ゆあん
本当に今日は振り回されてばっかりだ。
夜の暖かいような冷たいような風が 吹く中訳も分からず赤く火照った 顔を隠すように天を仰いだ。
たっつん
ゆあん
えと
うり
どぬく
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
のあ
るな
シヴァ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
たっつん
どぬく
ゆあん
ゆあん
ヒロ
るな
じゃぱぱ
たっつん
のあ
ゆあん
うり
たっつん
ゆあん
うり
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
ゆあん
ゆあん
たっつん
どぬく
じゃぱぱ
ゆあん
俺より先に車の方へ走っていく9人を 見ながらなんだかんだ この9人が好きかもな〜なんて 先生らしくない事を考える。
だけど9人といると 俺も一緒に学生に戻った気分になるから どうしたってそう思ってしまうんよな。 本当にザ・青春って感じで笑
でも。
それと同時に日に日に ''あまり良くない方'' に進んでしまっている気もする。
……今日は特になかなかに 濃い1日だった。 特に''じゃぱぱ''が絡んでくると。
そう、そこが問題な訳で。
ゆあん
ちょっとまずいかもな…。
だって、
こんなの気付く訳にはいかないから。
コメント
11件
好きぃぃぃぃ!!!!! もう!ゆあんくんってば!!!
まずいって事は恋の事なのかなぁ? マジで最後の言葉が気になる! 楽しみに待ってます!
まずいのって私達からしたら嬉しいやつかなぁ、それとも普通にやばいやつかなぁ? いつも通りみんな尊い...とにかく続き楽しみ!!