誰も居ない部屋で1人きり。
ベッドに座り足をぶらぶらと揺らす。
ふと目に入ったのは6色の クレヨン。
そして、スケッチブック。
赤
桃色のクレヨンを手に取り お絵描きを始めた。
赤
黙々と桃色のクレヨンは描く度に 小さくなっていく。
赤
赤
完成と共に無くなった桃色のクレヨン。
早くないくん帰って来ないかな~...!
桃
桃
赤
すると扉の向こうから4人番目の兄の苦しそうな声が。
ぐしゃっと鈍い音が鳴り響く。
赤
桃
桃
赤
数分経って兄の声が聞こえなくなった。
赤
赤
赤
水
赤
兄の名前を言い続けていると、 2人目の兄が驚いた声を出した。
俺は部屋から出て2番目の兄の所へ 向かった。
赤
赤
扉を開けて最初に目に入ったのは、
血が着いた壁と血まみれの4番目の兄の姿だった。
水
赤
水
水
震えながら俺の事を心配している 2番目の兄。
赤
その日は5人で震えながら寝た。
また、誰か襲われるかもしれないから。
そしてまた部屋で1人きり。
また5色のクレヨンが目に入って しまった。
ほとけっちの絵描いたら... 喜んでくれるかな、...?
そう思い、水色のクレヨンを 手に取り、また絵を書き進めた。
昨日と同じように絵の完成と共に 水色のクレヨンは無くなってしまった。
赤
赤
そんな事は叶わなかった。
水
赤
2番目の兄の苦しむ声が。
水
水
赤
赤
赤
2番目の兄の声が聞こえなくなった 数分後。
床が軋む音がした。
段々と近づいてくる足音。
ドアノブが動き、もうダメだと 思った。
赤
黄
けれど、開けた瞬間出てきたのは 大好きな6番目の兄。
そして、5番目の兄だった。
青
赤
黄
赤
黄
黄
3番目の兄の居場所を言ったあと、 無言になってしまった。
赤
赤
青
赤
なんでみんな居なくなっちゃうの...っ?
置いてかないでよ...。
また部屋に1人きり。
絵を描こうとクレヨンを確認した。
赤
残っていたのは黄色と青色と赤色。
紫...使ったっけ...?
赤
俺は気づいてしまった。 気づきたくなかった。
俺が描いた兄がその描いた日に 亡くなっていること。
もし、そうだとしたら... りうらがお兄ちゃん達を_。
そう思った瞬間3色のクレヨンを 落としてしまった。
赤
赤
赤
紫色のクレヨンのことなど忘れて。
俺は3色のクレヨンをケースにしまった。
青
赤
今日は誰も居なくならないはず。
青
赤
赤
なんで、今日は絵を書いていないはず、...
...朝クレヨン1本...
赤
紫色のクレヨンだけ無かったんだ...っ...!!
青
赤
今日こそは無くさないように。
もう後悔しないように。
俺はクレヨンを入れたケースの蓋を 開けた。
赤
赤
ケースの中には赤色のクレヨンだけが 残されていた。
赤
赤
青色と黄色のクレヨンが無い。
...探さなきゃ。
2人が帰ってくる前に。
俺は精一杯探した。
けれど結局見つからなかった。
黄
赤
もう、...だめだ...。
目の前で2人が消えていく。
赤
どうすればいいの...っ、
お願い神様、もう辞めて。
1人にしないで。
青
赤
俺の足元には小さな青色のクレヨンが 転がっていた。
赤
赤
俺は急いでそのクレヨンを手に取った。
お願い、間に合って...。
黄
青
赤
赤
2人の声が途切れた。
遅かったんだ。全てが。
自分の手を見ると青色のクレヨンが 粉々になっていた。
赤
赤
ケースの中に取り残された 赤色のクレヨンを見てそう呟いた。
このクレヨンが無くなったら。
次は_。
部屋に鈍い音が響き渡った。
俺が最後に見たのは真っ二つに割れた 赤色のクレヨンだった。
下書きにあった謎のやつ...(((
自分でも意味が分からない...(>︿<。)
♡お願いします❣️