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若井は強くないよ。
続き楽しみです
鳥肌立ちました… 大森さんは寂しがり屋さんだからなあ… けどそうじゃない若井さんはもっと苦しんでるよ〜(´;ω;`) 若井さんどうか幸せになってほしい…
大森元貴side
涼ちゃんと、若井が付き合っているのは、知っていることだった
スタッフさんにも言っていないような秘密を、俺には教えてくれたから
涼ちゃんと若井は毎日幸せそうだった
些細なことで笑い合って、 軽口を叩き合って。
お互いをぞんざいに扱っているように見えてでも、ちゃんと愛し合っているのが側から見てよくわかった
二人がお互いに依存することなく、自立していて自由。
だから、冗談が言い合えるし、軽口も叩き合える。
でも、二人の幸せそうな顔を見るたび、俺の中では黒い感情が渦巻いていた
若井と涼ちゃんは優しいから、遊びに行く時、必ず俺も誘ってくれる
気にしなくていいのに、必ず。
それは嬉しくもあるけど、腹立たしくもあった。
一度遊園地に遊びに行ったことがある。
その時 ジェットコースター 観覧車 待つ時の並び順
全て俺が一人余ってしまった
二人に悪気はない。
ただ二人が付き合っているから
お互い一緒にいたいと思っているから二人でいるだけ
喋らないわけじゃない。 俺が喋りかければ二人は必ず返してくれる
二人の会話にも入れてもらえる
俺が、ただわがままなだけ。
その遊園地の次の日から、若井と涼ちゃんが喋っていると黒い感情が心を支配し始めた
この感情の意味はわからない。
ドス黒い感情が俺の中を支配していく
二人が付き合い始めてから、全てが変わった
じゃあ、どうすればいい?
二人を引き離せばいい
若井から、涼ちゃんを奪えばいい
この考えが自分から出てきた時、自分の醜さに涙が出てきた
いくら自分が一人で辛いからといって、メンバーを引き裂くなんて。
散々悩んだ
それをすることのリスクも考えた
でも、そうするしかなかった
俺には、他の考えなんて思いつかなかった
だから、涼ちゃんを若井から奪った
涼ちゃんも最初、若井ばっかだったけど、若井が体調を崩して休んだ日、一気に距離が縮まった
その日のうちに、涼ちゃんに告白した
そして俺は涼ちゃんと、朝まで一緒に過ごした
でも涼ちゃんが告白の返事をしたのは五日経ってからだった
『若井と別れて、元貴と付き合うことにするから』
そう顔を赤めながら言った涼ちゃんを今でも忘れられない
涼ちゃんは若井よりも俺を選んでくれた
それだけがただ嬉しかった
それから俺の隣には涼ちゃんがいるようになった
どこに行く時も何をする時も。
俺はもう一人じゃない。
あの一人になった苦痛を、味わなくて済む。
でも、俺が一人じゃなくなったと言うことは誰かが一人になったということ。
一人になったのは若井だった。
俺はもちろん、涼ちゃんですら若井に喋りかけない。
若井はその日からずっと一人だった
若井はそれから、笑わなくなった。
若井はそれから、喋らなくなった
でもね、若井。
若井と涼ちゃんが付き合ってた時、俺同じ気持ちだった
だから、若井にも同じ苦痛を味わってもらいたかった
だから、涼ちゃんにも伝えた
大森.
藤澤.
大森.
藤澤.
藤澤.
大森.
大森.
涼ちゃんは最初びっくりしてた
でも、次第に受け入れてくれた
でも、涼ちゃんはそれからびっくりするほど嫉妬深くなった
前の涼ちゃんの嫉妬とは比べ物にならないくらいの嫉妬深さ
お互いがお互いがいないと生きていけない。
お互いを求め合わないと生きていけない。
そんな、不健全でドロドロした交際が始まった。
涼ちゃんは、すごく可愛かった
メンバーとしてふわふわしている雰囲気以外にも色んな面があった
その一つ一つを知れるたびに涼ちゃんのイメージが塗り替えられていく
話すのも、聞くのもちょっとドジなところも
全部涼ちゃんが愛おしかった
不健全な交際だったけど、俺は涼ちゃんのことがどうしようもなく好きになっていた
でも、俺の中で涼ちゃんという存在が大きくなっていう一方で、
若井の元気はだんだんなくなっていた
俺よりも、ずっと悲しそうな顔をしていた
孤独と悲しみを同時に背負っているような気がしていた
若井の元気を笑顔を、俺が奪った気がした
そうだ、あの時、涼ちゃんにあんなこと言わなかったら。
でも、若井も俺にそんな顔させたよね…?
そんな苦しい言い訳をしても、若井の顔を見ると胸が苦しくなっていく
違う
違うの若井
そんな顔にさせたかったわけじゃない
だからせめて会話に入れようとして
だからせめて家に呼んで
若井と話そうとするのに
涼ちゃんがそれを遮ってしまう
涼ちゃんにあんなことを言ってしまったから
涼ちゃんを嫉妬深くさせてしまったから
でも、そんな涼ちゃんも可愛くて。
無理にやめようなんて言えなかった
言える勇気はなかった
…大丈夫、だよね?
若井は強いもんね。
きっと大丈夫。
そう思いながら、玄関で棒立ちになっている若井をリビングに呼んだ
こんにちは✨
300いいねありがとうございます😭 感想も来ていて、うきうきで感想を読ませていただきました
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
次から若井さんサイドに戻ります
楽しみにしてくれると嬉しいです✨
それではまた!