伽那
桜!
どこにいるんだ桜...
桜
伽那!
どこにいるの...
そうして2人の声が重なった瞬間目の前に眩い光が出できた
.......
......
.......
???
ここ..は?
そうして目が覚めた
???
.....は?
???
........はどこ!?
そしてようやく気がついた
夢を見ていたんだと
あの人が生きていた時の思い出
あの人が助けてくれていた思い出
あの人がいなくなったときの記憶
そう全てあれは過去にあった
「夢」
だったんだ...
ようやく気がついたのだ
本当にいなくなったのは....
あの日の桜が綺麗に散った夜の海でなくなったのは
彼だったんだ
桜
か...な...
桜
どうして...??
桜
なんて伽那がいなくならなくちゃいけないの!?
桜
どうして今更こんな夢を見るの!?
そして私は泣いた
泣いて泣いて泣きじゃくった
本当に伽那がいた時は楽しかったんだ
伽那が隣にいてくれるその日々だけで嬉しかったんだ
こんなにも人を好きになるって事を、失って苦しくなる事も
全部全部伽那が教えてくれたんだ
なのに私は.....
何も出来なかった
もっと一緒にいたかった
ずっと傍にいたかった
そう思えば思うほど私の涙は止まってはくれなかった
桜
かな...
桜
かなぁ....
いつの間にか私は彼の名前を読んでいた
まるで口が意志を持って動いているかのように
桜
さよ...なら
そうさようならを言うんだ
別れを告て早く伽那がもうこの世にはいないことを認識するんだ
桜
さようなら....
桜
さようなら....
そして一瞬だけだったが目の前に伽那がいた気がしたんだ
そしてこう言っていた気がするんだ
「桜...ありがとう」
桜
か...な
その一瞬だけでも私には気持ちが伝わった
そして私は生きる道を選んだ