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コツコツ…(足音)

ガチャ

キルア

アルカ

アルカ

…!

アルカ

お兄ちゃん!!(ギュッ

キルア

久しぶり(ニコッ

アルカ

うん!!!

アルカ

…会いに来てくれて嬉しい!

キルア

良かった(ニコ

アルカ

…ねぇ、お兄ちゃん

キルア

アルカ

ずーっとここに居てくれても良いんだよ?

キルア

キルア

…お兄ちゃんも、アルカとずっと一緒に居たい(ギュ

アルカ

…!

キルア

寂しい思いさせてごめんな…

アルカ

…ううん

アルカ

お兄ちゃんがこうやって会いに来てくれるだけで嬉しいよ

アルカ

此処にはお兄ちゃん以外誰も来ないから…(ニコッ

キルア

アルカ

アルカ

キルア

もしも、世界中でアルカを大好きなのがお兄ちゃんだけだったら…悲しいか?

アルカ

…__

アルカ

…_えへへへ…(ニコ

アルカ

笑いが止まんないくらい…嬉しい…_(ニコォ

アルカ

だから平気だよ、お兄ちゃん(ギュゥ

アルカ

アルカは、お兄ちゃんと一緒に居られるだけで幸せだから(ニコッ

アルカ

…__だから、ずっと一緒に居てね、お兄ちゃん

キルア

…あぁ

キルア

この先も…ずーっと一緒だ(ギュッ

俺にとってアルカはとても大切な存在で、命よりも大切な存在だった

…アルカに寂しい思いはさせない

アルカが望む事を俺が全部叶えるって…_そう思ってた

…でも俺は”アイツ”に出会った

ゴン

見てよキルア!

キルア

ゴン

星が沢山見える!!(ニコッ

キルア

お前はしゃぎすぎ…

ゴン

だってキルアと一緒なんだもん!!

キルア

…!

キルア

…_お前、ほんとに恥ずかしい事言うよな……

ゴン

えへへ…

ゴン

だってほんとなんだもん…!

ゴン

ねぇキルア

ゴン

これからも一緒に居ようよ!

ゴン

それで、いろんな所に行っていろんな物を見ようよ!!

アルカよりも大事な物が出来たんだ

…命に変えても守りたい

”ずっと一緒に居たい”ってこんなに強く思ったのはゴンが初めてだった

それくらい、ゴンが大切だった

…__俺はゴンに夢中になって、気付けばアルカに会いに行かなくなっていた

ゴンとの約束通り、いろんな場所に行っていろんな物を見て回った

…俺がいろんな場所を回っている間も、アルカはずっとあの場所で一人だったのに…__

ゴン

ねぇキルア!次はさ…__

キルア

悪い…

ゴン

キルア

先にホテルで待っててくれるか?

ゴン

うん!

ゴン

でも何で?

キルア

ちょっと寄る所があってさ

ゴン

分かった!!

ゴン

じゃあ先に行って待ってるね!(ニコッ

俺はゴンとの旅の最中、ふとアルカの事を思い出した

アルカに最後に会ったのが一年前

…ゴンと一緒に旅をしてから早くも一年が経っていた

俺は、アルカとの約束を思い出した

”ずっと一緒に居る”

アルカにとって、俺は最後の希望の光だった

アルカはあの部屋に独りで、どれだけ寂しかっただろうか…_

そう思った時にはもう遅かった

ガチャン…!

キルア

アルカ…_ッ!!

アルカ

…ぁ、お兄ちゃん(ニコ

キルア

…ッ(ドサッ

俺は床に座り込んだ

アルカは酷く弱っていて、泣き腫らした目に、腕は血だらけだった

近くには血まみれのカッターが落ちていた

俺が一緒に居なかったせいで、アルカは自ら命を絶とうとしていた

キルア

…ごめ…っ…__

キルア

ごめん…っ…__(ポロ

アルカ

…ぇ…?お兄ちゃん…?

アルカ

どうして謝るの…??

キルア

約束…__っ

アルカ

…?

キルア

俺が約束…破ったせいで…_っ

アルカ

違うよお兄ちゃん…(ニコ

アルカ

お兄ちゃんのせいじゃないよ…(ナデ

アルカは俺の頭を優しく撫でてくれた

約束を破ってアルカを傷付けたのは俺なのに、アルカは俺の事を一度も責めなかった

責めるどころか、泣いている俺の頭をずっと優しく撫で続けてくれた

キルア

ごめん…_っ

キルア

ごめん…、アルカ…ッ(泣

キルア

…これからは…お兄ちゃんがずっとここに居るから…っ…(ポロポロ

ギュッ…

アルカ

…!

アルカ

…__本当?

キルア

あぁ…っ、ずっと…__

アルカ

…ありがとう…お兄ちゃん(ニコ

その後…_アルカはほっとしたように眠りについた

そして俺は心に誓った

もう二度とゴンに会わないと…__

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