「俺の分まで。」

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地雷ﾁｬﾝは快適な空の旅へ

⚠死ネタ注意⚠

何でも許せる方のみ

～翌日～

俺は兄の言いなりになることしかできなかった。

怒られるのが、殴られるのが怖かった。

それから、地獄の日々が始まった。

学校から帰ると殴られ、

夜は気絶するまでヤられる。

毎日腰が痛くて、体育もまともにできなくなった。

口や中に出された日は、吐き気を我慢するので精一杯だった。

後処理の仕方が分からず、何度も腹を壊した。

それでも耐え続けた。

兄が憎かった。

殺したいくらい。

俺は、自分が何のために生きているのか分からなくなった。

玩具として扱われるのはもう慣れてしまった。

こんな人生、早く終わりにしたい。

死にたい。

俺と兄は、容姿以外はとてもよく似ていた。

同級生の中では小柄で、

運動は結構できる。

成績は良い方。

面白くて、クラスの人気者。

小さい頃は、兄に似ている自分を誇りに思っていた。

しかし、あの日を境に、

兄も、自分も大嫌いになった。

ぶっきらぼうな口調も、敬語に変えた。

一人称も、俺から「僕」にした。

これで、少しは兄と変われると思った。

…でも。

そこには、兄の同級生なのだろう、男の人から何着ものメールが届いていた。

ゲイ。

その種類の人間に、特に悪い偏見は抱いていなかった。

しかし、他でもない「兄」がそれだという理由から、

彼らを人間ではない何か別の生物だと捉えるようになった。

そう、思ってしまった。

そう思ってたのに。

～中二だよ☆～

クラス替えがあり、仲のいい友達と同じになったり離れたりした人たちのざわめきでにぎわっている朝。

俺には、友達がいるかどうかなんてどうでも良かった。

毎日が、辛かった。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ

俺は、今日初めて会った君に、何故か興味を惹かれた。

でも、話しかける勇気が出なかった。

～放課後～ 早くないよぉ？？？(*^^*) いいですか皆さん、早くないです。 分かりました？ あーゆーおーけー？

ふと、そんな考えが頭をよぎった。

そんなことになれば、兄と同じになってしまう。

それだけは嫌だった。