強く閉ざされた心に差し込んだ光は

学校来んな

要らない子

気に入らない

惨めな奴

俺はいじめられてから、心を閉ざした

11月30日

希望を失ったような目でスマホを見る男

それはチョンジョングク

優れたビジュアル、成績優秀、運動神経抜群な所から褒められるところが多かった

だが、他の生徒は気に入らず限度を超えたいじめなどをした

あっという間に ジョングク は男子に縛られ

服を捲られては、煙草のようなものを腹に当てられた

今まで感じた事の無い激痛に涙が出そうになるが

何とか堪える

グシャッ

腹に激痛が走り瞬間的に踞る

ずっといじめられる日々

俺は完全に心を閉ざした

フラフラする足取りで向かったのは踏切の前

無意識下で死のうとしていたのだ

不意に声が漏れ、線路に飛び込もうとしたが

グイッ

突然、腕を掴む男性が現れた

整った顔、抜群なスタイル

少し低音ボイスで、かっこよく見えるが

外見とは全く違う姿を見せてくる男性に思わず

笑みが溢れてしまった

笑った瞬間、明らかにあたふたする男性は

可愛らしかった

むすっ 、とさせる男性はもっと可愛くて

自然に微笑ましくなる程だった

男性はわざわざ家に入れてくれた

男性に言われた通り、ソファーに座る

テキパキ喋る男性が羨ましく感じる

突然聞かれた

おいグガ〜

グガっていう名前ってさ

ダサいよな

嫌な思い出が蘇る

心配そうに目を細めて聞いてくる男性に

大丈夫だと言い張る

不安が襲いかかってくる

俺は勇気を振り絞り、名前を言った

暫くの沈黙の後

俯いて表情が分からない。

今から貶されたって可笑しくないんだ