僕の親友兼執事の男の子に恋をしました。

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…ﾋﾟｯ

僕はドズル。中学2年生になった。 僕が中学生になってから、父は体調を崩すようになり、父の業務は次期社長である僕がこなすようになった。 来年は受験生ということもあって、勉強との両立がなかなか難しい時期だ。

僕は、いつも疲れ切っていた。 所属している陸上部では、先輩が引退してキャプテンになった。夕方は部活が終わると急いでドズル社へ行って、仕事をする。家に帰ったら受験勉強。

こんなの中学生がこなすような内容でもないし、普通なら何もかも投げ出したくなるようなスケジュールだ。 それでも、僕にはこんなハードなスケジュールをこなせる理由がある。

それは…

ﾄｺﾄｺ…

僕には1歳年下のおんりーがいる。 現在、おんりーは僕の執事として隣に 居てくれている。

朝は、いつも僕が起きると朝食を作って待っていてくれる。 運動は苦手みたいだが、頭脳明晰で僕の最高のビジネスパートナーだ。 そして…僕にとっての一番の親友……。

でも、最近は親友なのか分からない。 別に仲が悪い訳では無い。 ただ、あの小4のときのぼんさんの一言から『僕とおんりーは親友なんだろうか…。』と考えるようになった。

キーンコーンカーンコーン…

僕は、おんりーのことを相談した。 最初は、おんりーのことを可愛いと思っていた。けど最近は、おんりーへの感情は‘’好き”なのかどうか…。

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

ｶｧ…ｶｧ…（カラス）

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

ｶﾞﾁｬｯ

ｶﾞﾁｬ

ｶﾀｶﾀｶﾀ…

ｺﾝｺﾝｺﾝ

ｶﾞﾁｬｯ

おんりーは、もう執事の仕事慣れてきてるな…。仕事も完璧にできてるし。 …おんりーは、僕のことどう思ってるんだろう？やっぱり、ビジネスパートナーとしての関係かな。まあ、それが普通なんだろうけどね。

……？僕、今、何言って？！ 絶対、今聞くようなことじゃないよね?!

ん？あれ、今僕はなんで安心したんだ？

ｶﾞﾁｬｯ

第5話 完